YouTube広告の特徴とは?押さえておきたい基本事項や運用について解説

インターネット広告

YouTube広告とは、YouTubeやGoogle動画パートナーに配信できる動画形式の広告です。 動画の視聴前や視聴中の画面、YouTubeのTOPページやGoogle検索結果ページなどに表示されます。コロナ渦を経てますます市場規模が拡大し、今現在も広告代理店の需要は高まり続けています。
この記事ではYouTube広告の概要、運用ポイントから2023年の新情報について紹介します。

YouTube広告とは?

YouTube広告は、2005年初めに開始された動画サイト「YouTube」に配信できる広告です。
YouTubeは毎月約20億人のユーザーがログインするといわれ、1日の平均利用者数は Googleに次いで2位にランクされています。
毎日10億時間のビデオが視聴され、数十億回の再生回数を生み出しています。
その「数十億」という市場をもって、広告代理店の関心は高まり続けています。

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画像引用元:サイバーエージェント動画広告市場推計・予測 (広告商品別)2020年-2025年

2021年の動画広告市場は3,889億円、今後さらに大手通信キャリアによるモバイル通信料金の引き下げや、5Gの普及が今後本格的に開始されることにより、2024年には6,856億円に達すると言われています。ユーザーのスマートフォンによる動画コンテンツ視聴は、引き続き拡大することが予想されます。

また、YouTube 広告は Google 広告プラットフォームを通じて管理されるため、現在の検索広告やディスプレイ広告の設定や測定を同様に組み込むことができ、効果を最大化しやすいことも強みです。

YouTube広告の出し方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

膨大なアクセス数を持つプラットフォームでの認知拡大

YouTube には、探しているコンテンツを正確に見つけるための強力な検索エンジンが備わっています。月間30 億件以上の検索(Ask.com、AOL、Bing、Yahoo の合計をはるかに上回る)があり、インターネット上で 2 番目に大きい検索エンジンとなりました。
膨大なアクセス数と、Google広告の幅広いターゲティング機能を駆使すれば、確実に潜在顧客を見つけることができます。

YouTube の統計情報

  • YouTube には 1 日あたり 3,000 万人の訪問者がいる
  • YouTube には毎分 300 時間のビデオがアップロードされている
  • YouTube ユーザーの68%は、動画を購入の参考にしている
  • YouTube 上の中小企業の広告数は過去 2 年間で 2 倍に増加

Google検索結果にも表示される

Googleの検索結果では、他の形式のコンテンツよりも動画が頻繁に表示されるようになりました。これを活用するには、Webサイトに高品質のコンテンツを作成し、そのコンテンツからYouTubeで関連した動画をリンクします。そうすることで、ウェブサイトへのバックリンクが作成され、よりGoogle検索で頻繁に表示されるようになります。また、YouTubeを活用することで、オンライン上の信頼も高まります。Google上では信頼が高くなるほど、Google検索エンジンの結果ページでのページのランクが高くなります。

Google検索上での露出を高める方法

  • ウェブサイトを YouTubeチャンネルに関連付ける
  • 外部サイトに自社の動画を埋め込めこむ
  • 他のソーシャルメディアでも動画を共有する
  • 色々な動画フォーマットを使用する

高いコンバージョン率

写真が1,000の言葉を語るとしたら、動画は100万の言葉を補うとされ、さらに動画は他のどの形式のコンテンツよりも感情を呼び起こすと言われています。静的なテキストから動的で魅力的なものに変換すれば、表現の幅が各段に広がります。また、ユニークな動画は視聴者に自社の個性をアピールし、信頼や親密さを築くことに繋がります。楽しく魅力的な動画はコンバージョン率を確実に向上させる力があります。

YouTube広告の運用ポイント

YouTube広告の運用を始める前に、いくつかのポイントがあります。

目的の明確化

YouTube広告では、目的に応じてどのタイプの広告を運用するのかが大きく変化します。
認知度を高めたいのか、商品・サービスの購入を促進したいのかなど様々な目的が考えられます。しっかりと目的を定めたうえで運用していきましょう。

販売促進が目的の場合

YouTube広告から最終的な目標に至った成果を確認しましょう。コンバージョン率、ビュースルーコンバージョン数、エンゲージビューコンバージョン数など。

商品・サービス・ブランドの認知を高める目的の場合

リーチできた層を確認しましょう。表示回数、視聴回数、獲得アクション数など。

ターゲティングやクリエイティブを精査したい場合

視聴率の比較や動画再生時間の割合、平均広告視聴単価の推移で確認しましょう。

ターゲットの明確化

広告を配信するターゲットがどんな特徴を持っているのかを確認しましょう。
ターゲティング設定では、ユーザーの年齢や性別、趣味などを指定することができるため、想定しているユーザー像を明確にすれば、より的確に広告を届けることができるようになります。

継続的なPDCAサイクル

広告運用をしていくにあたって何よりも重要なことは、継続的にPDCAサイクルを回すことです。
広告配信が開始したら、効果測定を行い、広告の修正やターゲティング・キーワードの見直しを何度も繰り返しましょう。
また、広告の配信設定を変更するだけではなく、予算の調整なども行い、費用対効果を随時見直していく必要があります。

YouTube広告のターゲティングについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

YouTube広告の新情報

YouTube広告は需要増加に伴い、常に新しいキャンペーンやフォーマットが追加されています。
下記は23年に特に注目を集めた情報です。

YouTubeショート広告

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画像引用元:Google広告

YouTubeショートは2021年に日本に導入され、2023年から正式に収益分配モデルが開始されました。
従来のYouTube動画と違い、YouTubeショートは60秒以内の短い動画のサービスです。
スマホでの視聴を前提としているので、投稿される動画は縦型がメインです。
また、視聴方法はクリックではなく、スクロールによる視聴切り替えです。興味がない動画であれば、ユーザーはスクロールすることで別の動画をスムーズに視聴できます。
広告掲載が始まったことにより、今後の需要が期待されているジャンルです。

Google広告:YouTubeショート

YouTubeショート広告の出し方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

YouTube Select

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画像引用元:YouTube公式

YouTube Select とは、2020年に開始したターゲティングオプション機能の1つです。
YouTube純広告の予約型キャンペーンであり、 1,000 インプレッションあたりの固定料金で予約できます。
目的がブランド認知度の向上、新しい製品やサービスの提供、またはブランド変更である場合、最適なキャンペーンであると言えます。
2023年5月に「スキップできない30 秒間の広告」が発表され、大変注目を集めています。

”First, we’re bringing 30 second non-skips to YouTube Select … Instead of seeing two :15 ads consecutively, they’ll see one :30 ad.”
(日本語訳:私たちは、30秒間スキップできない広告をYouTube Selectに導入します… ユーザーは、連続して2つの15秒広告を見る代わりに、1つの30秒広告を見ることになります。)

YouTube公式ブログ:2023 のハイライト

YouTube Selectの特徴

  • 固定価格のインプレッション購入
  • YouTube トップページの上部への広告掲載が保証される
  • TVと同規模の幅広いユーザーにブランドをリーチ可能

YouTube Selectで使える広告フォーマット

  • インストリーム広告
  • マストヘッド広告
  • スキップできない30 秒間の広告

Google広告:純広告キャンペーン

YouTube広告の種類・費用

下記の基本的な概要は詳しく載せているページがありますので参考にしてください。

YouTube広告の種類

YouTube広告には6種類あります。
キャンペーンの作成を始める前に、各広告タイプを理解し、キャンペーン目的に合ったフォーマットを使用しましょう。

  • スキップ可能なインストリーム広告
  • スキップ不可のインストリーム広告
  • バンパー広告
  • ディスプレイ広告
  • 予約型広告(マストヘッド広告、YouTube Select)

YouTube広告の費用

広告の費用は、入札単価、競合他社、ユーザーとの広告の関連性など、 さまざまな要因によって決まります。

  • コスト・パー・ビュー (CPV):誰かが 30 秒または短い広告全体を視聴したときに料金が発生します。
  • インプレッション単価 (CPM):広告を見た 1,000 人ごとに料金が発生します。
  • アクション単価 (CPA):Web サイトへのリンクをクリックするなど、誰かが広告からアクションを起こしたときに料金が発生します。

まとめ

広告の効果に向上が見られた際は、一安心せず、なぜそうなったのか?もう一度この成果を上げるためにはどうすればいいのか?という思考を欠かさず、配信条件やクリエイティブ条件を確認し、評価・改善のサイクルを継続して効果的に運用を行えるようにしましょう。

弊社ではYouTube広告の新しい動画キャンペーンの使用も積極的に取り入れております。ぜひお問い合わせください。

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筆者紹介 hossy
紙媒体の編集部からWeb制作会社を経て、現在の広告業務全般の部署に所属して5年。 広告運用の経験を生かし主にインターネット広告関連の記事を担当。 Google広告・SNSの新機能やトレンドを日々模索してます。傍らSEOやマ―ケティングについて勉強中。

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