Google広告の画像アセット(画像表示オプション)とは?仕様や規定、設定方法を解説

インターネット広告

Google広告には、広告効果を高める為の様々なオプションが用意されています。その中でも「画像アセット画像表示オプション)」は、従来テキストのみだったリスティング広告に、視覚的な効果を加えた新しい機能です。この記事では、画像アセットがどういうものか、そのメリットやルール、設定方法を詳しく解説します。

画像アセット(画像表示オプション)とは?

画像アセット(画像表示オプション)は、Google広告の画像表示オプションの一つで、2021年5月にリリースされました。従来のテキスト広告を補完する役割を持ち、検索結果画面に表示される広告を写真やイラストなどのビジュアルで引き立たせることが出来ます。

画像アセットの表示イメージ

検索結果画面の広告エリアに、以下のテキスト情報と共に表示されます。画像単体で表示されることはありません。

  • 広告見出し
  • 説明文
  • URL
  • アセット(広告表示オプション)
画像アセットを使った広告イメージ

その他のアセット(広告表示オプション)については、こちらの記事で解説しています。

画像アセットのメリット

画像アセットを使用することで、広告がユーザーの目に留まりやすくなり、広告のクリック率を向上させることができます。Google広告の公式ヘルプでは、画像アセットを使用することで広告のクリック率(CTR)が平均10%向上することが見込まれる、と述べています。

また、キャンペーン設定で配信先に検索パートナーを含めている場合、YouTubeの検索結果に画像アセットを表示できます。

クリックされやすい広告文のコツについてはこちら

画像アセットの要件

画像アセットを使用するためにはいくつかの条件があります。Google広告は、広告を配信するアカウントが次の要件を満たしている必要がある、としています。これらの要件を満たしていないと、画像アセットを設定することが出来ません。

  • アカウントの開設から 90 日以上が経過している。
  • アカウントでこれまでポリシーに準拠してきた実績がある。
  • アカウントに有効なキャンペーンがある。
  • アカウントに運用中のテキスト広告があり、検索キャンペーンで過去 28 日以上にわたって費用が発生している。
  • アカウントのカテゴリまたはサブカテゴリが対象である。デリケートなカテゴリまたはサブカテゴリ(例: 性的なコンテンツ、ギャンブル)は、画像アセットの対象外
Googleポリシーヘルプ

画像アセットのサイズ・規定

画像アセットは最大20枚までアップロードすることが出来ます。Google広告は、画像アセットの効果を最大限発揮する為に、広告やLPに関連する4枚以上の画像をアップロードすることを推奨しています。

画像ファイルの規定

ファイル形式PNG、JPG、GIF(静止画)
アスペクト比必須:スクエア(1:1)
任意:横向き(1.91:1)
画像サイズ(ピクセル数)スクエア:300×300(最小)~1,200×1,200(推奨)
横向き:600×314(最小)~1200×628(推奨)
ファイルサイズ上限5,120 KB以下
ファイル数最大20枚まで
画像のセーフエリア重要なコンテンツを画像の中央から 80% の範囲に配置

画像アセットに使用できる画像・出来ない画像

画像はアセットに使用する画像は、広告やLPと関連性の高い内容であることが求められます。Google広告ヘルプでは、いくつかのサンプル画像を元に使用できる画像・出来ない画像を説明しています。

テキストやブランドロゴを重ねた画像

ブランドロゴや企業ロゴはそのまま画像アセットに使用できません。ロゴ画像は「ビジネス情報」のアセットからアップロードできます。

テキストやブランドロゴを重ねた画像OKNG例
画像引用元:Googleポリシーヘルプ

空白が多すぎる画像や、商品やサービスの内容が分からない画像

何割の余白がダメなのか、明白な基準は示されていませんが、右の図のように過度な余白がある場合はNGです。

空白の多すぎる画像OKNG例
画像引用元:Googleポリシーヘルプ

写真をコラージュした画像

被写体が自然とコラージュ状態になっている画像(スクラップブックや卒業アルバムなど)は、制限付きで許可される場合もあります。

コラージュOKNG例
画像引用元:Googleポリシーヘルプ

ぼやけた画像や不鮮明な画像、内容を識別できない画像

ぼやけた画像OKNG例
画像引用元:Googleポリシーヘルプ

変形や歪みにより、画像の主題が分かりにくい画像

右の画像では、モデルの人物に乱れたような加工が施されていたり、画像が上下反転したりしています。画像の意図が分かりにくいため。NGです。

乱れた画像OKNG例
画像引用元:Googleポリシーヘルプ

画像の主題が判別しづらい形に切り抜かれた画像

切り抜き画像OKNG例
画像引用元:Googleポリシーヘルプ

過度な露出や性的示唆を含むコンテンツ

皮膚の過剰な露出がなければ、衣服を着たモデルの画像はOKです。また、下着や水着の画像も、平置きやマネキンを使用したものであれば使用できます。

禁止コンテンツOKNG例
画像引用元:Googleポリシーヘルプ

画像アセットの設定方法

Google広告の管理画面から画像アセットを作成する方法をご説明します。

1.サイドのメニューから「広告とアセット」の「アセット」を選択し、「+」から「画像」を選択。この時、アカウントが画像アセットの要件に満たしていない場合は、選択肢に「画像」が表示されません。

画像アセットを作成する

2.「+画像」をクリックすると、新規で画像を登録できます。

画像アセット編集画面

画像の登録方法は3パターンあります。

  • 自分で画像をアップロードする。規定に沿った画像をアップロードします。
  • ウェブサイトやSNSから画像を取得する。WebサイトやSNSにアップされた画像から選んで設定します。
  • 無料のストック画像を使用する。Google広告側で用意された無料のストック画像から、適切なものを選んで設定します。

3.オプションで、画像アセットの表示期間を設定します。

画像アセットの配信日時を設定する

画像アセットの注意点

画像アセットを使用すると、広告の表示エリアによってはテキスト広告の説明文2が省略されることがあります。法令で表示が義務付けられている文言などは、広告見出し1・広告見出し2・説明文1のどれかに固定表示させるようにしてください。また、設定した画像アセットが毎回必ず検索結果に表示されるわけではありません。

動的画像アセット(動的画像表示オプション)について

動的画像アセット(動的画像表示オプション)は、広告のLPから関連性の高い画像をGoogle広告が自動で取得し、広告に表示させる機能です。広告主は画像アセットのために素材を用意する必要が無く、アカウント単位で画像の使用を許可(オプトイン)することで有効になります。

動的画像アセットは、意図しない画像が広告に使用される可能性もあります。広告には利用したくない画像がLPの中に含まれている場合は、設定をオフにすることをお勧めします。また、画像アセットと動的画像アセットの両方が設定されている場合、画像アセットが優先的に表示されます。

まとめ

この記事では、画像アセットの要件や規定、メリットや設定方法をご説明しました。画像アセットは、要件や規定に注意すれば、費用をかけることなく広告の視覚的効果を上げ、ユーザーの目に留まりやすい広告を作ることができます。なかなか素材を用意できない、という方にはストック画像から選ぶこともできるので、この記事を参考にぜひともトライしてみてください。

また、リスティング広告で押さえるポイントをまとめた資料を公開しています。是非こちらもダウンロードしてご活用ください。

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筆者紹介 muro

marketingX立ち上げ当初から関わり、運用型広告を中心に幅広い情報を発信しています。
Webマーケティング初心者でも分かりやすい・読みやすい記事の制作を心がけています。

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