データマネジメントとは?メリットと実施する際のポイント

データソリューション

データマネジメントは、データを重要な資産と捉え経営戦略を決定する際に利用可能な状態にしておくことです。

データを常時利用可能な状態で保存しておくことで、データ収集にかかる時間を短縮し、社員誰もが同じデータを確認することが出来るため、共通認識を持った上で議論することが可能になります。
ここでは、データマネジメント実施のメリットとポイントについて紹介します。

データマネジメントとは

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データマネジメントとは、データを「経営戦略を決定する上での重要な資産」と捉え必要なときにすぐに利用できるような状態で収集・保存し、経営戦略の意思決定のために利用することです。

データマネジメントが対象にする「データ」は幅広く、重要な決定を判断する際に活用できると考えられるなら、チラシの裏に書かれた雑多なメモもデータマネジメントの管理下に置かれることになります。

CAO・CDO・DMOの役割

データマネジメント実施の際、社内で重要な役割を果たす役職として、「CAO」「CDO」「DMO」があります。

それぞれ、これらの頭文字を取った略称です。

  • CAO(Chief Analytics Officer:最高分析責任者)
  • CDO(Chief Data Officer:最高データ責任者)
  • DMO(Data Management Officer(Office):データ管理者(データマネジメント組織))

3者とも、「データを活用して企業が抱える問題を解決する人」という意味合いで使われます。
厳密にいうと意味も役割も異なりますが、役職者にこれらの肩書きを与えている組織によって役割の定義が異なるのが実際です。

「データマネジメントに関する責任を負う実行部隊の長」というイメージを持っておけば間違いないでしょう。

DMOに関しては「Data Management Officer」ではなく「Data Management Office」として使われることが多いです。この場合は、一人の人間の肩書きではなく、その組織に存在する「データマネジメント部署(組織)」の意味です。

データマネジメントを実施するメリット

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データマネジメントを実施するメリットは3つ存在します。

  • 必要なときに必要なデータを利用できる
  • データ作成のための時間を削減できる
  • 共通データを元にした判断ができ属人化を防げる

必要なときに必要なデータを利用できる

データマネジメントは、あらゆるデータを活用可能な状態で保存します。戦略を立案するときに必要なデータを保管場所からすぐに取り出せるためです。

データマネジメントでは、データの保守・管理にあたって環境を設計します。環境を設計する際に、

  • データが有効なデータとして活用できる期限
  • 保存に適した形式
  • データベースへのアクセス権の範囲
  • 保守担当者

などを決めるため、適切な管理の上でデータ保存がされます。

また、データベース外にあるシステムの仕様書など(非構造化データといいます)は、メインデータとは別個にある「ドキュメントとコンテンツ管理」で管理されるため、このような情報を参照しなければならないときにも困りません。

データ作成のための時間を削減できる

データマネジメントは、活用を前提としてデータを保存するため、データ加工などに要する時間を削減できます。

データモデリング(データデザイン)と言って、保存・管理しているデータ同士の関連性が明らかになっているため、関連データが欲しいときもスムーズなデータ検索が可能です。

共通データを元にした判断ができ属人化を防げる

フォーマット化し、共通化されたデータを元に判断できるため、判断の属人化を防げます。

自社ビジネスにつなげたデータについての戦略地図を作成することをデータアーキテクチャといい、データマネジメントではこれを元に共通データを作成します。戦略地図を元に共通データを作成するため判断が個人の感想レベルにとどまることがありません。

データマネジメント実施のポイント

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企業がデータマネジメントを実施するときに意識しておくべきポイントを3つ紹介します。

  • データマネジメントに舵を切る目的を明確化する
  • 小さくはじめ徐々に大きくしていく
  • 上層部にデータマネジメントの理解者を増やす

データマネジメントに舵を切る目的を明確化する

データマネジメントの目的を明確化しましょう。

何のためにデータマネジメントを実施するのかが明確になっていないと、収集すべきデータや保管ルールなどのデータマネジメントの肝心な部分がぼやけてしまいます。

小さくはじめ徐々に大きくしていく

収集するデータは必要最小限のものから初め、徐々に範囲を広くしていきましょう。

社内の全てのデータを対象にするのではなく、データマネジメントの目的に沿ったものから順に優先順位を決めて収集していきます。

上層部にデータマネジメントの理解者を増やす

データマネジメントの取り組みは一部署、一個人の取り組みだけではままなりません。会社の経営層にもデータマネジメントの理解者を増やしましょう。

勉強会の開催やわかりやすい資料による説明など、根気よく取り組むことが大切です。データマネジメントのために権限や組織体制の変更が必要になるケースも多く存在します。

トップダウンでデータマネジメントを実施することで、データの品質管理に必要な予算や法的な規制への対応がスムーズになります。

データマネジメントのバイブル「DMBOK」とは

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データマネジメントを語る上で「DMBOK」は避けては通れない存在です。「DMBOK」とは、「Data Management Body of Knowledge」の略称です。これは、データマネジメントに関する知識を体系的にまとめた書籍になります。

データマネジメント活用のための必読書と言われていますが、その膨大なページ数から読了するにも大変な時間がかかり、理解に達するには忍耐力を要します。

「DMBOK」は現在第二版まで出版されており、日本語版は『データマネジメント知識体系ガイド 第二版』として日経BP社から発行されています。

データマネジメントで実施する活動

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データマネジメント実施にあたって行う必要がある活動はこれらになります。

  • 計画策定
  • データ設計
  • データを保持するためのシステム構築
  • データ利用と品質改善

まずは、データマネジメントを何の目的で実施するのか、成果地点はどこかなどの計画策定を行います。次に行うデータ設計は、収集するデータについて「どのデータを」「どのような形式で」「どれくらいの期間」蓄積するのかなど、データに関する基本事項を決める段階です。

収集目的と収集データが決定したら、データを保持するためのシステムを構築します。コンサルタントと提携してもいいですし、自社開発してもいいでしょう。

データの収集が始まり活用ができるようになったなら、定期的にデータの品質改善ができないか見直すといいでしょう。特にデータ収集・活用に利用しているツールは最新のものに変更することで利便性が上がることが多いです。そういった情報が得られる環境も整えておきましょう。

データマネジメントは経営層を巻き込んで実施する

データマネジメントは、経営戦略を決定する上で、データを重要な資産とみなし、収集・管理することです。

データマネジメントは、組織改変が必要な場合もあり経営層を巻き込みトップダウン形式で始めた方がスムーズなケースが多く、導入にあたっての説明や提案に苦労するパターンも存在します。

弊社で提供している「CDP導入コンサルティング」は、貴社に合ったマネジメントシステムの設計から運用までトータルで提案いたします。データマネジメントについての疑問点や導入した場合のメリットについて知りたいという場合もお気軽にお問い合わせください。

CDPについては、以下の記事でもご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。

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