【2023年徹底比較】MAツールおすすめ11選!選び方や費用を解説
マーケティングオートメーション(以下MA)の市場は年々拡大しており、大企業だけではなく、中小企業においてもMAツールを導入するケースが増えています。MAを導入するためのツール(以下MAツール)を活用することで、リードの獲得および育成などが自動化され、効率的なマーケティング活動を実現できるでしょう。
MAツールと一口にいっても、現在はさまざまな製品が登場しており、ツールによって機能や強みも異なります。自社のマーケティング活動に必要な機能を把握した上で、ツールも検討する必要があるでしょう。
そこで今回は、MAツールの選び方と、おすすめのMAツールをその特徴や導入にかかる費用などと併せてご紹介します。
資料で詳しく確認したい方はこちらへ
MAツールを選ぶポイント

MAツールを選ぶときは、「自社の課題解決につながるか」「BtoBとBtoCどちら向けのツールなのか」「初期費用と月額費用」「サポート体制の充実度」の4つのポイントを比較することが大切です。
自社の課題解決につながるか
まずは、自社のマーケティング活動の課題や、現在使っているシステムやツールに不足している機能を洗い出してみましょう。そこから、課題を解決できるツールや不足している機能を補えるツールを選んでいきます。
MAツールには、ほとんどすべてのツールに搭載されている機能もあれば、一部のツールにしか実装されていない機能もあります。また、顧客情報管理に特化していたり、メールマーケティングに注力していたりと、ツールによってどのような強みがあるのかも異なります。自社にぴったりのツールを選べるよう、それぞれの機能や強みをきちんと理解することが大切です。
BtoBとBtoCどちら向けのツールなのか
自社のサービスや製品がBtoB向けなのか、BtoC向けなのかによっても、導入すべきMAツールが変わってきます。
例えば、より多くの顧客情報を管理するBtoC向けのサービスや製品を展開する企業の場合、管理できる顧客情報の数が多いツールが適しているといえるでしょう。このような数字にも注目してみてください。
また、BtoB向けのMAツールであれば、名刺管理機能やセミナー・イベントの集客機能を搭載したものも多いです。オフラインでの顧客獲得を目指す場合は、こうした機能が実装されているMAツールが重宝するでしょう。
初期費用と月額費用
ツールの導入と維持にかかるコストも、MAツール選びで比較すべきポイントです。
初期費用に関しては、無料で利用開始できるものもあれば10万円以上必要なものもあります。
また、月額費用もツールやプランによって異なり、月々数千円程度で利用できるツールもあれば、10万円以上かかるケースもあるのです。
MAツールの導入によってマーケティングにかかるコストがどれくらいカットできるのか、また導入後の顧客やCVの増加によってどれほどの利益が見込めるのか、といったことを踏まえて予算を決める必要があるでしょう。
なお、MAツールを導入しても、その効果を実感できるまでは数ヶ月程度かかるケースも珍しくありません。効果をきちんと実感できるMAツールを選ぶために、まずは使用感だけでも知りたいという場合は、無料のトライアル期間が設けられているツールを選ぶのもおすすめです。
サポート体制の充実度
MAツールの導入をしっかりとサポートしてくれるか、導入後も都度相談できるか、トラブル時にすぐに対応してくれるか、といったサポート体制の充実度も比較してみましょう。
特に、社内にエンジニアがいない企業の場合は、MAツールで何かトラブルが起こったときや機能を拡張したいとき、すぐに解決することは難しいです。営業活動に支障をきたさないためにも、サポート体制がしっかりしている会社のMAツールを選ぶことをおすすめします。

【徹底比較】MAツールおすすめ11選
ここからは、おすすめのMAツールを11個ピックアップしてご紹介します。
まずは、各ツールがBtoBとBtoCどちら向けなのか、また初期費用と月額費用はどれくらいなのかを表で確認してみましょう。
MAツールおすすめ11選比較表
ツール名 | BtoB/BtoC | 特徴 |
---|---|---|
Adobe Marketo Engage | BtoB/BtoC | 全世界で5,000社以上が導入 |
SATORI | BtoB/BtoC | 日本語のインターフェースで簡単操作 |
b→dash | BtoB/BtoC | MAに必要な機能が揃った万能ツール |
Pardot | BtoB | 見込み顧客(リード)への的確なアプローチを実現 |
Marketing Hub | BtoB/BtoC | コンテンツの作成ROI測定も可能 |
SHANON MARKETING PLATFORM | BtoB/BtoC | イベントやセミナー運営業務に強い |
Synergy! | BtoB/BtoC | メール配信機能と組み合わせればMAツールとして活用可能 |
Probance | BtoC | AIを活用し顧客のニーズを予測 |
List Finder | BtoB/BtoC | 使いやすく初めてのMAツールにおすすめ |
Aimstar | BtoC | 業務ノウハウを含むテンプレートを標準搭載 |
KARTE | BtoB/BtoC | Webサイトやアプリの訪問者の行動や感情を解析 |
次に、各ツールの特徴をそれぞれご紹介します。
Adobe Marketo Engage
アドビ株式会社の提供するMAツール「Adobe Marketo Engage」は、BtoB・BtoC問わず利用できます。全世界で5,000社以上の導入実績があり、日本でも大企業から中小企業まで、さまざまな業界や業種で導入されている代表的なMAツールです。
ユーザーへのメール配信はもちろん、社内のオペレーション改善やメール以外のアクションも設定できるため、マーケティング活動の効率化だけでなく、社内のオペレーション改善を目指したい場合にもおすすめです。
Marketoについては、以下の記事でご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。

SATORI
SATORI株式会社の提供するMAツール「SATORI」は、日本語のインターフェースで操作性が高く、効果測定もしやすい点が魅力です。Webサイトに計測タグを埋め込めば、即日で運用をスタートすることができます。MAツールの効果的な運用のためのサポート体制も充実しており、セミナーや個別説明会も実施しています。
b→dash
株式会社フロムスクラッチの提供するMAプラットフォーム「b→dash」は、マーケティングに必要な機能を網羅したオールインワンツールといえるでしょう。
メールはもちろん、LINEやSMS、スマートフォンアプリのプッシュ通知といった多様なチャネルでリードへアプローチすることが可能になります。また、自社製品購入後の顧客との関係性を管理できるCRM機能も備えており、長期的な視点で顧客との信頼関係を高めるための施策に役立てることができるでしょう。
Pardot
「Salesforce Pardot」は、株式会社セールスフォース・ドットコムが提供するクラウド型のMAツールです。Webサイトやフォームを活用するリードジェネレーションをはじめ、CRMへの接続やレポート作成機能なども搭載されており、リードに対して効果的なアプローチを実施することができます。
Pardotについては、以下の記事でご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。

Marketing Hub
HubSpotのマーケティングソフトウェア「Marketing Hub」には、マーケティングに必要なツールとデータが集約されています。コンテンツの作成やリードへの転換、ROIの測定もできる、統合型マーケティングプラットフォームです。また、営業効率化ツール「Sales Hub」と、カスタマーサポートの支援ツール「Service Hub」との連携も可能です。
SHANON MARKETING PLATFORM
株式会社シャノンのマーケティング支援ソフトウェア「SHANON MARKETING PLATFORM」は、イベントやセミナー運営に関する煩雑な業務を効率化することに長けています。イベントやセミナーは実名でのリード獲得が期待できる活動ですが、会場の準備や参加申込の受付、資料作成など作業時間も長くなりがちです。ツールを使って効率化を図れば、作業時間を大幅にカットできるでしょう。未申込者へのフォローやリマインド機能を使えば、集客力アップも期待できます。
Synergy!
「Synergy!」はシナジーマーケティング株式会社のクラウド型CRMサービスです。
集客および顧客情報管理、クロスチャネル・メッセージング、分析など、顧客関係管理にあらゆる業務をサポートしてくれます。厳密に言うとMAツールではありませんが、メール配信などの機能と組み合わせることで、効率的なマーケティング活動を実現できるでしょう。
Probance
株式会社ブレインパッドのMAツール「Probance」の強みは、AI(機械学習)を活用し、顧客のニーズを予測したアプローチを実施できる点です。新規顧客の獲得や顧客の育成などに役立てることができるでしょう。
List Finder
「List Finder」は株式会社イノベーションのMAツールです。基本的なMA機能を搭載しており、シンプルな画面で操作に困ることもないでしょう。さらに、MAツールの中でもコストの安さが魅力。専任のコンサルタントが導入時からサポートしてくれるため、初めてMAツールを導入する場合でも安心です。
Aimstar
「Aimstar」は、スプリームシステム株式会社の提供するBtoC向けMAツールです。業務ノウハウを含む優れた分析・ターゲティングテンプレートを標準搭載しており、SQLや統計解析の知識がなくても、複雑な分析やターゲティングが可能になります。また、キャンペーン条件をフローチャートで視覚化した上で自動的に実行してくれます。データ取得と分析からシナリオ実行、効果検証までを任せられるツールです。
KARTE
「KARTE」は、株式会社プレイドが提供するMAツールです。Webサイトやアプリの訪問者の行動や感情を解析し、一人ひとりに合わせた体験の提供が可能になります。また、シナリオをもとに適切なアクションを提供するKARTE Actionや、点在するデータを統合するKARTE Datahubなど、豊富な機能を目的に応じて柔軟に組み合わせることも可能です。
MAツールは自社課題にあったツールを選ぼう
MAツールは製品によって機能や操作性、費用がさまざまです。MAツールを導入する目的やマーケティング活動の内容や状況によって、どのようなMAツールが最適なのかが変わってくるため、どの会社にもこのツールがおすすめと言い切ることができません。まずは自社のマーケティング活動の状況を見直し、課題や必要な機能を明確にした上で、導入すべきMAツールを比較検討していきましょう。
NTTレゾナント株式会社および株式会社クロスリスティングでは、MAツールの選定・導入から施策策定・運用まで、統合的な支援を行っています。要件定義、導入環境構築、シナリオ作成、導入支援、運用支援などを、トータルでサポートいたします。
MA活用についてコンサルタントに無料相談をご希望される方は、「MA運用支援サービス」をご確認いただき、お問い合わせください。
マーケティングオートメーション導入のポイントとおすすめツール紹介
MAツールの導入や乗り換えを検討中のマーケティング担当者の方へ、自社にとって最適なMAツールの選び方をご紹介します。
併せて、BtoB・BtoCそれぞれの主要MAツールをピックアップし、各ツールの特徴や価格を徹底比較しています。