Google検索ボリュームの調べ方とは?キーワードの選定方法とおすすめツール6選

ウェブマーケティング

SEO担当者なら絶対に知っておきたいGoogle検索ボリューム。
記事を執筆する前に検索結果で上位が狙いやすいキーワードを選定することで、効率良く記事からの検索トラフィックを増やすことができるのですが、そのキーワード選定を行う際に重要となる指標がGoogle検索ボリュームです。
本記事では、Google検索ボリュームの調べ方やキーワードの選定方法、おすすめのSEOツールについて詳しく解説します。

Google検索ボリュームとは?

how_to_find_google_search_volume_what_is

Google検索ボリュームとは、Google検索においてキーワードが検索された回数のことです。
検索ボリュームは一般的に1ヶ月の間にキーワードが検索された回数を表すことが多く、「月間検索ボリューム」と表示されています。
検索ボリュームが多いキーワードというのは、それだけ多くの人々にとって関心の高いキーワードである可能性が高いです。

効果的なSEO戦略を立てる上では、検索ボリュームだけでなく競争率や検索意図も考慮する必要がありますが、まずは、検索ボリュームについて知識を身につけて、よく検索されている人気のキーワードを調べてみましょう。

Google検索ボリュームの効率的な調べ方と見方について

検索ボリュームを調べる手順を3ステップでご紹介します。

検索ボリュームの調べ方手順①メインキーワードを決定する

まずは軸となるメインキーワードを決定します。
こちらは、どういうジャンルで記事を執筆するのかを1語で表したものになります。
例:
・SEO
・検索ボリューム
・コンテンツマーケティング など

例えば、SEO関連の記事を執筆していくのであれば、メインキーワードは「SEO」となります。
ここで決定したメインキーワードを軸にして、関連キーワードを洗い出していきます。

検索ボリュームの調べ方手順②関連キーワードを洗い出す

本記事では、Google キーワードプランナーを使用して、複合語や関連キーワードを洗い出す方法をご説明します。

Google キーワードプランナー:
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

Google キーワードプランナーは、Googleが提供しているツールで、複合語や検索ボリュームを調べることができます。

ログインしてみると以下のような画面になります。

how_to_find_google_search_volume_kewword_planner_login

続いて「新しいキーワードを見つける」をクリックすると、キーワードの調査が行えます。

how_to_find_google_search_volume_kewword_planner_csv

検索ボックス内で、試しに「SEO」と入力して、結果を表示すると、以下のように関連キーワードが一覧で表示されます。

how_to_find_google_search_volume_kewword_planner_research

検索ボリュームの調べ方手順③検索ボリュームを調査する

次に検索ボリュームを調査していきましょう。
キーワードの隣のタブにある「月間平均検索ボリューム」が、各キーワードの検索ボリュームを表しています。

how_to_find_google_search_volume_kewword_planner_monthly_volume

※Google広告を出稿していないアカウントの場合、Googleキーワードプランナーの月間平均検索ボリュームは、「100~1000」や「1万~10万」といった大まかな数値しか把握できませんのでご注意ください。

右上のボタンからcsvやGoogleスプレッドシートへの出力も可能です。
上記の流れでいくつかキーワードの検索ボリュームをチェックしてみましょう。

how_to_find_google_search_volume_kewword_planner_related_keywords

検索ボリュームの大きさによるキーワードの分類

キーワードは、検索ボリュームの大きさによって、ビッグキーワード、ミドルキーワード、スモールキーワードの3つに分類されます。
それぞれの特徴や使い方について解説します。

ビッグキーワード

ビッグキーワードは、業界や市場でよく使用される一般的なキーワードを指します。

例えば、先ほどのメインキーワードで選定した「SEO」などがビッグキーワードです。
月間検索ボリュームの目安は、10,000以上であればビッグキーワードという認識で問題ないでしょう。

ニッチなジャンルになれば目安は変わってきますが、業界や市場でよく検索されるキーワードがビッグキーワードです。
特徴としては、上位表示された際の影響が大きいため、競争が激しく高品質なコンテンツの作成やバックリンク戦略など、SEO対策を入念に行う必要があります。

成功すれば大量のトラフィックを獲得するチャンスはありますが、大手サイトとの競争となるため、小規模なサイトであれば、後述するミドルキーワードやスモールキーワードを狙っていくのが良いでしょう。

ミドルキーワード

ミドルキーワードは、一般的にサブカテゴリーに関連するキーワードを指します。

例えば、ビッグキーワードの「SEO」から考えると、「SEO 内部対策」「SEO 初心者」などがミドルキーワードです。
月間検索ボリュームの目安は、1,000〜10,000ほどであれば、ミドルキーワードという認識で良いでしょう。

ビッグキーワードの複合語など、ビッグキーワードよりも検索ボリュームが少なく、中程度の検索ボリュームを持っています。
特徴としては、競争はビッグキーワードほど激しくはありませんが、それでも一定の競争が存在します。

こちらも成功することで、多くのトラフィックを獲得するチャンスがありますが、ユーザーの検索意図をしっかりと理解し、ニーズに応えるコンテンツを作成するなど、SEO対策は必須です。
サイトを立ち上げたばかりではいきなり上位表示させるのは難しいですが、ある程度コンテンツが増えてきたら、ミドルキーワードを狙いにいっても良いでしょう。

スモールキーワード

スモールキーワードは、特定のトピックや質問、狭い範囲のニッチに対応するようなキーワードを指します。

例えば、「SEO」関連で考えてみると、「altタグ」「スニペット 使い方」などがスモールキーワードです。
月間検索ボリュームの目安は、業界にもよりますが、1,000以下であればスモールキーワードという認識で良いでしょう。

特徴としては、検索ボリュームが低く、競争が少ないため、上位表示はされやすいですが、トラフィックも見込めません。
ただし、訪れるユーザーのニーズが明確なため、特定のニーズに応えるコンテンツを充実させることで、高いコンバージョン率が期待できます。

サイトを立ち上げたばかりであれば、まずはスモールキーワードから狙っていくのがおすすめです。

また、よく一緒に使われる単語として、ロングテールキーワードというものがあります。
ロングテールキーワードは、一般的に検索ボリュームが低く3語以上からなるキーワードのことを指します。例えば、「SEO 内部対策 やり方」「SEO 検索ボリューム 調べ方」といったキーワードがロングテールキーワードです。
そのため、1語2語で検索ボリュームが低いキーワードは、ロングテールキーワードと言わず、3語以上で検索ボリュームが低いキーワードはスモールキーワードでもありロングテールキーワードでもあります。

スモールキーワードやロングテールキーワードは、検索ボリュームは低いですが、高いコンバージョン率の可能性があるため、これを効果的に活用するのがSEO戦略を成功させる近道と考えて良いでしょう。

Google検索ボリュームとSEOの関係

how_to_find_google_search_volume_seo_rerationship

続いて、検索ボリュームとSEOの関係についてご説明します。
SEO(Search Engine Optimization)とは、特定のキーワードが検索結果の上位に表示されるように調整する戦略のことを指します。それに対して、検索ボリュームは、特定のキーワードが一定期間内にどれだけ検索されたかを示す指標です。

先述しましたが、検索ボリュームの多いキーワードは、大きな潜在的なトラフィックを示します。しかし、そのキーワードで上位表示を目指す人も多く、競争が激しいことが多いです。
対照的に、検索ボリュームの少ないキーワードは、特定のニーズを持つユーザーを引き付ける可能性がありますが、そもそも検索するユーザーが少ないため、大量のトラフィックを引きつけることは難しいです。

したがって、効果的なSEO戦略とは、検索ボリュームの多いキーワードと検索ボリュームの少ないキーワードそれぞれの利点とデメリットを理解し、バランス良く取り入れることが求められます。検索ボリュームを正確に把握し、競争率が比較的低いキーワードを選択することで、SEOの効果を最大限に引き出すことが可能です。

検索ボリュームからSEOに強いWebサイトの構造を作る方法

先ほど、高いコンバージョン率が見込めるようなスモールキーワードから対策をしていくことをおすすめしました。
特定のジャンルで、スモールキーワードの記事を量産していくと、ある程度そのジャンルにおいてニーズに応えられるようなコンテンツが揃います。

SEO戦略において、トピッククラスターという考え方があります。これは、サイト内の記事をジャンル毎にグループ化をして、内部リンクで関連記事同士を繋ぐことで、SEO評価を高める手法のことです。

つまり、スモールキーワードの記事が集まってきたら、ミドルキーワードで記事を作成し、関連するスモールキーワードの記事からリンクを集めることで、サイト全体のSEO評価を高めることができます。
その結果、1つのページでユーザーのニーズに応えるようなサイト作りができるため、Googleに網羅性が高いと判断され、ミドルキーワードでも上位表示がされやすくなります。

これを繰り返すことで、いずれはビッグキーワードでも実施することで、ビッグキーワードからも多くトラフィックを稼げるようになるのです。
このように、検索ボリュームを基にWebサイトの構造を設計することで、各レベルで最適なキーワード戦略を展開することができます。
結果として、サイト全体のSEOパフォーマンスが向上し、より多くのトラフィックと高いコンバージョン率を獲得することに繋がります。

Google検索ボリュームを使ってSEOキーワードを選定する方法

how_to_find_google_search_volume_selection_method

ここまでで検索ボリュームについてはご理解頂けたかと思います。
SEOを効果的に行うためには、適切なキーワードの選定が不可欠です。ここではSEOキーワードの選定方法をご説明します。

キーワードの選定方法①ターゲットユーザーの理解

まずは、自分のWebサイトのターゲットとなるユーザーが何を検索しているのか理解することが重要です。
ユーザーの興味関心、ニーズを把握し、それに合わせたキーワードを選定するためです。具体的には、顧客の問い合わせ内容やSNSなどを参考にすると良いでしょう。

キーワードの選定方法②キーワード調査ができるSEOツールの活用

次に、Google キーワードプランナーやUbersuggest、Siencaインサイトなどのキーワード調査ツールを活用します。
これらのツールでは、特定のキーワードの検索ボリュームや競争率の指標を数値で確認することができるため、SEOキーワードを選定する際にとても役立ちます。

キーワードの選定方法③ロングテールキーワードの利用

ロングテールキーワードとは、3語以上で構成され、検索ボリュームは比較的少ないですが、競争率も低く、より具体的な検索ニーズを持つユーザーを引き付けるキーワードのことです。
一般的なキーワードは競争率が激しいため、トラフィックを獲得するためには、特定のニーズを持つロングテールキーワードの選定も重要です。
例えば、「検索ボリューム」というキーワードよりも「SEO 検索ボリューム活用方法」「Google キーワードプランナー 検索ボリューム確認方法」のような具体的なキーワードにすることで、よりターゲットに合ったユーザーを引き付けやすくなります。

キーワードの選定方法④競合分析

競合他社がどのようなキーワードを使っているかを調査することも有効です。これにより、自社が見落としているキーワードを発見したり、競合から差別化するための新たなキーワードを見つけることができます。

キーワードの選定方法⑤キーワードの評価と調整

記事を公開した後は、選定したキーワードで上位表示されているかどうか定期的に調査し、必要に応じて調整することが重要です。
GA4やGoogleサーチコンソールなどのツールを使用して、キーワードがWebサイトへのトラフィックにどのように影響しているかを確認し、状況に応じて記事の内容を変更したり、選定キーワードを変更したりするなど定期的に調整していくことでサイト全体のSEO評価を高めていきます。

以上がSEOキーワードの選定方法となります。
適切なキーワードを選定して、検索結果上で見込み客への露出を増やし、トラフィックを増やしていきましょう。

Google検索ボリュームの調査やキーワード選定に使えるおすすめSEOツール6選

先程、SEOキーワードを選定する上で、キーワード調査ができるSEOツールを活用するのが良いとご説明しました。
具体的にどんなSEOツールがあるのか、検索ボリュームの調査だけでなく、キーワード選定に役立つおすすめのSEOツールを6つご紹介します。

検索ボリュームの調べ方①Siencaインサイト

Siencaインサイトは弊社が提供しているSEOコンテンツマーケティングツールです。
検索ボリュームや競争率を調べることができるだけでなく、記事ネタの発掘まで簡単にできるため、記事の企画からSEOキーワードの選定まで記事制作の事前準備に必要な作業がツール1つで行えます。

無料プランもご用意しておりますので、ぜひ登録してキーワードの調査を行ってみてください。
▼無料登録はコチラ▼
https://auth.sienca.jp/register/insight/

検索ボリュームの調べ方②Google キーワードプランナー

how_to_find_google_search_volume_kewword_planner_top
参考:「Google キーワードプランナー」公式URL

Google キーワードプランナーは、Googleの公式ツールで、無料で利用可能です。
特定のキーワードの検索ボリュームや競争率を調べることができます。また、関連するキーワードも一覧で確認することができ、複数キーワードをまとめて調査することができます。

検索ボリュームの調べ方③SEMrush

SEMrushは、SEOの専門家によく利用される高機能なSEOツールです。キーワードの検索ボリュームをはじめ、競争率、キーワードの長さ、トレンド等の詳細なデータを調査できます。また、競合他社のキーワード戦略を解析する機能も備えています。
有料にはなりますが、SEOに必要な機能が充実しており、上級者向けのツールです。

検索ボリュームの調べ方④Ahrefs

how_to_find_google_search_volume_ahrefs_top
参考:「Ahrefs」公式URL

AhrefsもSEOの専門家によく使われるツールです。キーワードの検索ボリュームや、キーワードの難易度、クリック数など、幅広いデータを提供しています。
こちらも有料にはなりますが、SNSや競合調査も行うことができるなど、上手く使いこなせばあらゆる分析が行えるため、SEO対策を本格的に行うなら特におすすめのツールです。

検索ボリュームの調べ方⑤Ubersuggest

how_to_find_google_search_volume_ubersuggest_top
参考:「Ubersuggest」公式URL

Ubersuggestは、キーワードの検索ボリューム、競争率、関連キーワードなどを調べることができるツールです。無料版でも豊富なデータを得られますが、より詳細な情報が欲しい場合は有料版を利用する必要があります。
キーワードの調査だけであれば、無料でも1日数回程度調査が行えますので、初心者の方にもおすすめのツールです。

検索ボリュームの調べ方⑥Keywordmap

how_to_find_google_search_volume_keywordmap_top
参考:「Keywordmap」公式URL

KeywordmapはSEOコンサルティング会社の株式会社CINCが提供している、オールインワンのSEOツールです。
対策キーワードや掛け合わせキーワードの検索ボリュームを確認できるだけではなく、年間の推移も同時に確認することができます。

また、Keywordmapは膨大な数の検索結果、自社・競合あらゆるWebサイト、リスティング広告のデータをもとに、競合調査・キーワード選定・記事制作・効果計測などSEO業務を支援する機能を備えています。


適切なキーワード選定は、検索結果での順位向上に直結します。
以上のツールを活用し、キーワードの検索ボリュームを確認することで、SEO戦略の立案やSEOキーワードの選定に役立ててください。

Google検索ボリュームのまとめ

この記事では、Googleの検索ボリュームの調べ方、SEOキーワードの選定方法、おすすめのSEOツールについて解説しました。
検索ボリュームは、Google キーワードプランナーをはじめとするSEOツールを活用することで、簡単に調査できます。

また、今回ご紹介したSEOツールは、検索ボリュームの調査だけでなく、競争率の確認や関連キーワードの提案など、SEOキーワードの選定にも活用できます。
自社のWebサイトやコンテンツの最適化を行い、検索結果の順位向上、訪問者数の増加、そしてビジネスの成長を実現しましょう。

筆者紹介
Web制作会社やブログ運営の経験を経て、現在はwebマーケティングチームに所属。
SEO分析レポートの作成やオウンドメディアの運用など、業務に携わりながらSEOやHTMLについて日々勉強中。

関連記事一覧