Googleが推奨するSEO対策の基本!押さえるべきポイントを徹底解説

ウェブマーケティング

みなさん、こんにちは!
日々、自社のオウンドメディアで集客施策を実践している担当者から、Googleが公式サイトで発表しているSEO対策の基本をまとめてご紹介させていただきます。
意外と見落としがちなSEO対策もありますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

SEO(エス・イー・オー)とは

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「SEO(エス・イー・オー)」とは、「Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)」の略称で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示させ、検索結果からの自社サイトへのアクセス数を増やす集客施策のことです。

アウトバウンドによる積極的な営業活動から、インバウンドでの集客にシフトする企業も増えてきており、検索結果で上位のポジションを獲得できるかどうかは、SEOの知見があるかどうかで大きく異なります。

SEOのメリット

SEOのメリットとして、まずあげられるのは費用がかからないという点です。検索結果にいくら表示されても、どれだけクリックされても、リスティング広告とは異なり費用は発生しません。コンテンツ制作自体を外注してしまえば費用はかかりますが、それも1度作ってしまえば自社の資産となり、様々な場で活用することができます。

また、購買意欲の高い顕在層や潜在顧客に訪問してもらえる点も大きなメリットです。広告を使ってキャッチーなコピーで集客しても「思っていた商品と違った」なんてことがよくありますよね。そもそも紹介したいサービスとターゲット層がずれていて、訪問すらしてもらえないケースもあります。SEOでは、ユーザーが調査や欲求を満たすために検索をし、上位に出てくるサイトを信頼して訪問するため、アンマッチが起きることはあまりありません。

SEOのデメリット

SEOのデメリットとしては、効果が出るまでに時間がかかる点です。信頼できるサイトかどうか、競合サイトより優良なサイトか、など多くのハードルを越えて、Googleに認められれば上位表示されるようになります。

また、時間だけではなくコンテンツ制作やSEOのノウハウを取得するなど、多くの労力がかかる点もありますが、当社のサイトをはじめ世の中には多くの情報が公開されているので学びやすい環境であることはメリットになるかもしれません。はじめのうちは外部のSEOコンサルティングに入ってもらい、インハウス化に向けたノウハウをためるやり方もおすすめです。

Google(グーグル)における検索結果決定までの仕組み

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Googleの検索結果は、クローラーがサイトマップやページのリンクをたどって情報収集するところから始まります。まずはクローラーに自社のサイトが存在することを伝えなくてはなりません。
Google Search Console(グーグルサーチコンソール)を使用してサイトマップを送信したり、内部リンクを設定してクローラーが回遊しやすくなる工夫をしましょう。

次に、クローラーが収集した情報は、ページ解析やリンク解析をするためのデータに変換され、最終的には単語やブロックに分解してインデックスに格納されます。
ページがインデックスされたかどうかは Google Search Console で確認できますので、新しいページを公開した後には確認してみましょう。

続いて、Google独自のアルゴリズムを用いて、各ページの評価を行います。200以上あると言われているアルゴリズムはすべてが公開されているわけではありませんが、いかにユーザーの検索に対して目的を満たす優良な情報かどうかが重要視されています。
SEOはタグの記述などテクニカルな要素もありますが、ユーザーファーストであるかどうかという点が1番大切です。

Google(グーグル)が推奨するSEOに関する公式ガイドライン8選

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ここからは、検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドより、Googleがおすすめする具体的なSEO施策をご紹介していきます。

Google推奨SEOガイドライン(1)
Googleがコンテンツを見つけられるようにする

前述のとおり、新たなサイトやページを作ってもクローラーに巡回してもらえなければ検索結果に載せること自体ができません。サイトマップを用意して、Google Search Console からGoogleにサイトの情報を伝えることで、効率的にクロールしてもらうことができます。

サイトマップについて
出展:Google公式スターターガイド

また、クローラーは様々なサイトを巡回して新たなページや更新箇所を見つけるので、他ページからリンクを張ることもとても重要です。

自社サイト内であれば、関連性の強いページに対して「あわせて読みたい記事はこちら」などのコーナーを設置してリンクを張り紹介したり、複数サイトをもっている企業であれば、コーポレートサイトとオウンドメディアでそれぞれ相互リンクを張ったりなど、工夫次第で自然なリンクを張ることができます。

1点気を付けなくてはいけないポイントとして、関連性のないページなど、やみくもにリンクを張ることはペナルティにつながる恐れがあります。ユーザーファーストを考えたリンク設定を心がけましょう。

Google推奨SEOガイドライン(2)
クロールさせたくないページをGoogleに伝える

検索結果に表示されても、クリックした後ユーザーが不快に感じたり、意味のないページがサイトにあれば、ユーザーファーストにはなりません。こんな時は「robots.txt」というファイルを使ってクローラーのアクセスをブロックすることができます。
「robots.txt」とは、サイト内のページ毎に検索エンジンのクロールを許可するかどうかを伝えるファイルのことで、サイトのルートディレクトリに設置します。

「robots.txt」記述例
——————————————–
# brandonsbaseballcards.com/robots.txt
# Tell Google not to crawl any URLs in the shopping cart or images in the icons folder,
# because they won’t be useful in Google Search results.

User-agent: googlebot
Disallow: /checkout/
Disallow: /icons/
——————————————–
出展:Google公式スターターガイド

なお、機密情報などの保護を目的にクロールをブロックしたい場合は、より安全な方法を推奨しています。(「robots.txt」によるブロックは100%クロールを除外できないため)
noindexタグを使用することもできますが、そもそも機密情報は公の場での公開は控えるか、厳重な認証をかけるなどをおすすめします。

Google推奨SEOガイドライン(3)
Google(とユーザー)がコンテンツを理解できるようにする

google_seo_content_understanding

クローラーが無事巡回してきたとしても、サイトの内容が伝わりにくくてはインデックスされません。Googleが理解しにくいコンテンツはユーザーもきっと理解しにくいですよね。以下の点を意識してGoogleとユーザーにわかりやすいコンテンツにしましょう。

正確なタイトルをつける

検索結果のページタイトルとなる<title>タグはとても重要な要素のひとつです。ユーザーが検索結果をみた際に一目で理解できるように、どのようなことが書かれているページかを正確に簡潔にわかりやすくまとめ、1ページ毎に固有のタイトルをつける必要があります。

タイトルは、SEOだけでなく、ユーザーがクリックしたいかどうかの判断材料となるので、CTRにも大きく影響します。CTRをあげる目的で、ページと関係のないタイトルをつけたり、極端に長いタイトルをつけると逆効果になることもあるので避けましょう。

メタディスクリプションを設定する

メタディスクリプションタグは、検索結果のページタイトルの下に表示され、タイトルの補足となるページ概要文として使用されます。直接的なSEO効果はないと言われていますが、CTRに影響はでますので、正確に簡潔にわかりやすくまとめましょう。ディスクリプションも1ページ毎に固有のものをつけることを推奨しています。

見出しタグを活用する

ブログや記事コンテンツなど長めの文章を制作する際には、重要なポイントで見出しタグを使用することを推奨しています。見出しタグはh1タグ~h6タグまであり、重要度の高い順で使用します。

文字のデザイン性を重視して、h2の後、h3を飛ばしてh4を使用するなどは控えましょう。
ユーザーがコンテンツ内を移動しやすくなるメリットもあり、ユーザーファーストを心がけた見出しを設定しましょう。

構造化データを追加する

構造化データとは、検索エンジンにコンテンツをより適切に伝えるための追加コードです。商品やレビュー、店舗の所在地、営業時間、ロゴや動画など、構造化データのマークアップを行うことで、それらの項目が検索結果に表示されることがあります。検索結果上部に枠で囲まれた表示がされるので、高いCTRが期待できます。

Google推奨SEOガイドライン(4)
Google検索結果での表示を管理する

構造化データマークアップを活用すると、様々な表示がされるようになります。情報が豊富な「リッチリザルト」として表示される可能性もあり、対応ができているかはテストツールを利用して確認することもできます。

出展:リッチリザルトテスト

Google推奨SEOガイドライン(5)
サイトの階層を整理する

検索エンジンがクロールする際に、サイト構造が整理されていることも重要とされています。
まず、http://とhttps://が存在する場合は、https://に統一することが推奨されており、セキュリティの高いhttps://の方が当然ユーザーファーストになるからです。

サイトのナビゲーションもユーザーがコンテンツを見つけやすくするために重要ですので、整理されたディレクトリ構造にし、パンくずリストを活用して、HOMEを起点に今どこにいるのか一目でわかるようにしましょう。
また、コンテンツの情報がわかりやすいカテゴリ名やファイル名を使用し、URLを作成することで、ユーザーにより親切なページとなるでしょう。

Google推奨SEOガイドライン(6)
コンテンツを最適化する

google_seo_content_optimization

このガイドラインの中で最も大きく評価されるのが、人をひきつける有益なコンテンツとなっているかどうかという点です。

ユーザーが知りたい情報をキーワードにあわせて想定し、いかに正確に読みやすく独自性をもって届けられるかが重要で、情報の新しさも意識が必要です。

ユーザーファーストであることを意識して、他社サイトのコピーや誤字脱字の多い文章を提供することは絶対にやめましょう。具体的な施策として以下も参考にしてみてください。

専門性と権威性

専門知識や豊富な経験をもつ専門家が書いた記事は、より品質の高いコンテンツと判断されます。また、そのジャンルにおける第一人者や有名企業から発信されている情報は検索エンジンにも高く評価されることがありますので、著者情報、運営者情報などは積極的に掲載しましょう。

多すぎる広告はやめましょう

サイト上に広告を掲載して収益を得るメディアやアフィリエイトサイトについては、コンテンツの邪魔になるような広告は控えるように警告されています。広告を出すこと自体をNGとしているわけではなく、あくまでユーザーファーストを損なうような出し方はペナルティとなりますので注意しましょう。

効果的なリンクを設定しましょう

前述した通り、サイト上にリンクを張るとクローラーが巡回しやすくなるだけでなく、関連性の強い他の記事をユーザーが見つけやすくなるため、積極的にリンクを張りましょう。

リンクそのものがテキストで書かれた「アンカーテキスト」はリンク先がどのようなサイトかを一言で表したものとなり、適切な設定がされるとユーザーもGoogleもリンク先ページの内容が把握しやすく、とても親切です。

リンクを通常のテキストのように見せたり、長すぎるアンカーテキストや関連性のないアンカーテキストを設定することはユーザーのためにならないので絶対にやめましょう。

また、リンクは内部リンクだけでなく、外部のリンクを張る場合もありますが、その場合は自分のサイトの評価の一部をその外部サイトに与えることとなります。nofollow属性を使えば、評価を与えない設定にすることもできるので、必要に応じて試してみてください。

Google推奨SEOガイドライン(7)
画像を最適化する

検索エンジンはテキストに比べ画像を検出しにくい点があります。だからこそ画像を使用する際にはしっかりとどのような画像であるかを伝える必要があります。
まず、HTML要素でタグを使用し、クローラーが画像を検出しやすいようにします。

画像にはわかりやすいファイル名をつけ、alt属性で画像の説明を記述することもとても重要です。万が一、画像が表示されない場合、このalt属性が代替テキストになります。また、画像からリンクを張る場合は「アンカーテキスト」の役割となります。

簡潔でわかりやすいファイル名とalt属性をつけましょう。
また、JPEGやPINGなど一般的にサポートされている以外のファイル形式はおすすめできませんのでご注意ください。

Google推奨SEOガイドライン(8)
サイトをモバイルフレンドリーにする

google_seo_mobile_friendly

2016年10月、Googleは、これまでPC向けのページを評価し検索結果を決定していたアルゴリズムをモバイル向けのページを評価するように変更すると発表しました。

これを「モバイルファーストインデックス(MFI)」といい、スマートフォンでの表示を最適化させ閲覧しやすくする「モバイルフレンドリー」対応が必須となりました。

モバイルでの表示も対応したけれど、Googleに認められたかどうか不安な場合は、以下で確認できますので試してみてください。

出展:モバイルフレンドリーテスト

また、PCだけでなくスマートフォンやタブレットの画面サイズであっても適した表示ができるレスポンシブウェブデザインを推奨しています。

Google(グーグル)が推奨するSEO対策まとめ

google_seo_measures

最新のGoogle公式SEOスターターガイドを元に、筆者の実体験なども交え解説をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

インターネットや書籍では数多くのSEO対策が紹介されていますが、やり方を間違えると逆にペナルティとなってしまう施策も多く存在します。本当に信頼できる施策はやはりGoogleが発表していることだけなのではないでしょうか。

また、アルゴリズムは都度新しいものが出てきており、検索順位決定の方針も変わる可能性があります。定期的にGoogleガイドラインを見直し、最新情報をとりいれることをおすすめします。
最後になりますが、何より大切なのは、「Googleによく思われよう」ということではなく「ユーザーが使いやすいページやコンテンツになっているか」です。この記事を読んでくださった方が、常にユーザーファーストを最優先に考え、素晴らしいサイトを作ってくださるよう心より願っております。

筆者紹介 にんたま
SEO、広告運用の経験を経て、2016年よりメディアマネタイズの世界に入り、収益最大化をめざしています。
GAMやHeader Biddingの活用をはじめとした最新のアドテク情報を集めて日々勉強し、サイトの品質を落とさず収益をあげるべくコンサルティングを目標にしています。
身近なものを工夫して晩酌のツマミにするのが大好きです。

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