コンバージョンの種類や業界別のコンバージョン率をご紹介
この記事では、効果的なコンバージョン設定にむけて、業界別のコンバージョン率や各種コンバージョンの種類を詳細に解説すると共に、コンバージョン率を上げるためのサイト改善の重要性を取り上げてご説明致します。
ゴール(目標)設計の重要性|どんなゴールをコンバージョンとして設定するのか
ウェブサイトを運営する際、成果を明確にするためには目的やゴールの設計が欠かせません。目的やゴールが明確に設計されていなければ、どの方向に進むべきかが不明瞭で効果的な施策を打つことが出来ません。
コンバージョンとは?
コンバージョンとは、ウェブサイト上で最終的な成果やユーザーの行動を指す言葉で、特にウェブマーケティング分野で非常に重要な指標です。
具体的には、ウェブサイトを訪れたユーザーがサイトの目的に向けて何らかのアクションを起こすことを指します。
ゴール設計(コンバージョン)にはどんなものがある?
では、業界や扱っている商材によってどのようなゴールがあるのでしょうか?
以下に例を紹介します。
- 商品、サービスの購入
- 試供品などの無料体験、無料コンテンツのダウンロード
- イベントやセミナーへの参加申し込み
- 資料請求や資料ダウンロード
- 会員登録やメルマガ登録
- お問い合わせ
上記のようにゴールはひとつではなく、さまざまな種類があり複数のゴールを設定することが多いです。
商品・サービスの購入
- 小売業
- サービス業
- ECサイト
小売業やサービス業の場合、ウェブサイトを通じて訪問者に商品やサービスの購入を促すことが最終的な目標です。代表的なケースはECサイト(オンラインショップ)であり、ウェブサイトからの直接的な売上をコンバージョンと呼びます。
ECサイトを持たない場合でも、顧客を実店舗に誘導するなど、売上に寄与するさまざまな間接的な成果を追求できます。
試供品などの無料体験の申込み
- 化粧品業界
- ソフトウェア
企業やブランドにとって、試供品や無料体験の申込み、無料ダウンロードの提供を通じて顧客との関係を構築し、価値を提供することが重要です。
例えば、化粧品ブランドは無料サンプルやトライアルキットを提供することで、顧客の本製品への関心が高まり購買が促進されます。
またソフトウェア業界でも、無料トライアル版を提供し、顧客が実際の製品を試してから購入を検討できる場合も多いです。
イベントやセミナーなどの参加申し込み
- イベント業界
- 建築、不動産業界
- 自動車業界
- 教育業界
各業界さまざまな目的で参加者を集めています。
イベント業界では各種イベントへの参加申し込みを促進し、建築と不動産業界はモデルハウスの内覧会や物件見学への申し込みがあります。自動車業界では新車の試乗申し込みを通じて顧客の関心を引き付け、教育業界は学校や塾の見学、オープンキャンパスへの参加申し込みなどがあげられます。
資料請求や資料ダウンロード
- BtoB事業者
- 教育業界
- 金融、保険業界
- ヘルスケア、医療業界
BtoB事業者では、ソフトウェアやITサービスなどの資料請求が潜在顧客情報の収集とセールスにつながります。
教育業界では大学などのコース資料請求が学生リードの獲得手段です。
不動産業界では物件の資料請求が販売プロセスの出発点にもなります。
金融、保険業界は資料請求を通じて詳細な情報を提供し、ヘルスケア・医療業界では資料請求が医療機関や専門家から興味関心をひきつけます。
会員登録やメルマガ登録
直接的な収益が生じない場合でも、会員登録やメルマガへの登録はコンバージョンポイントになります。
これは、見込み顧客の獲得や情報収集など、間接的にビジネスに貢献するためです。
即時の収益ではなく、顧客との関係構築や将来的な販売機会の創出がこのアプローチの目的となります。
お問い合わせ
お問い合わせをコンバージョンポイントに設定することも複数の意味がありますので、一例を取り上げます。
- リード獲得
- 顧客エンゲージメントの向上
- データ収集や分析
お問い合わせは潜在的な顧客、つまりリード(見込み顧客)を獲得する手段です。顧客が問い合わせを行うという行動は製品やサービスに対する具体的な関心や購入意向を示しています。
また、お問い合わせを通じて顧客と直接コミュニケーションを取ることで、顧客のニーズや疑問を理解し、よりパーソナライズされたサービスや情報を提供できます。
そして、お問い合わせを通じて収集されたデータは市場の傾向、顧客の興味やニーズ、製品やサービスの改善点などを理解するための貴重な情報源となります。
コンバージョン率(CVR)とは?
これまでコンバージョン(ゴール設定)についてご説明させていただきました。
次はコンバージョンレート(CVR)について簡単にご説明します。
コンバージョンレート(CVR)とはウェブサイトに訪れた人々の中で、目的とされる行動(商品の購入・お問い合わせなど)を果たした人の割合を意味します。
この割合はウェブサイトの目的によって異なり、ECサイトでは商品購入の割合、企業サイトではお問い合わせ、資料請求、会員登録などの割合がそれぞれ該当します。
この指標はサイトがその目的をどれだけ効率良く達成しているかを測るために使われます。
コンバージョン率の求め方
コンバージョン率(CVR)=コンバージョン数÷セッション数(訪問数)×100(%)
で求められます。
例えば、セッション数が100でコンバージョン数が1だった場合、コンバージョン率(CVR)は1%となります。
業界別のコンバージョン率
- 自動車…0.7%
- BtoB…0.6%
- 家電…1.4%
- 金融サービス…0.2%
- 健康、美容…3.9%
- 家庭用品、家具…2.8%
- メディア…0.4%
- 通信…0.5%
- すべての産業…1.82%
※参考:Contentsquareの調査「2022年デジタルエクスペリエンス・ベンチマークレポート(日本版)」
コンバージョン率が低い理由
コンバージョンに繋がらない原因を一部ご紹介します。
- コンバージョンまでの導線がうまく設計できていない
- コンバージョンやアクションへの行動を促せていない
- トップページやファーストビューが最適なページデザインになっていない
- コンバージョンまでのゴールが遠い(ページ遷移数や入力画面が多い)
コンバージョン率最適化(CRO)とは?
これまでコンバージョンやコンバージョン率についてご説明してきました。
ひとつ前の小見出しではコンバージョン率が低い理由も取り上げました。
そこで大切になってくるのが、コンバージョン率が低い理由や原因を特定し改善していく取り組み、コンバージョン率最適化(CRO)です。
コンバージョン(CV)やコンバージョン率(CVR)との違い
それぞれの違いをもう一度簡単に整理します。
- コンバージョン(CV)→ウェブサイトでのユーザー行動の成果
- コンバージョン率(CVR)→訪問者がコンバージョンに至る割合
- コンバージョン率最適化(CRO)→コンバージョン率(CVR)を上げる取り組み
ウェブサイトを運営する上で非常に重要なのがコンバージョン率を最適化するためにサイト改善に取り組んでいくことです。
サイト改善が必要な理由
ウェブサイトに集客する難易度は飛躍的に高まっています。
SEOやSNS、広告を通じて集客するには多大な努力や予算が必要です。
しかも、集客出来たとしてもコンバージョンに繋がらなければ成果は出ません。
成果を出すためにウェブサイトを最適なものに改善し、そこ(最適化されたウェブサイト)に集客することで成果を最大化することが出来ます。
多額の広告費をかける前に、自社のウェブサイトを見直してみてください。
まとめ
今回はコンバージョン(CV)やコンバージョン率(CVR)、コンバージョン率最適化(CRO)について解説させていただきました。
ウェブサイトを効果的に運用するために、ゴールをきちんと設計し、ゴールにつながっている割合を把握し、その割合を高める取り組みであるサイト改善に注力してください。
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筆者紹介 きむ
新規事業開発やデジタルマーケティングチームに所属し、Webマーケティングを勉強中。さまざまな事業において、Webをどのように活用しているのか、最新のWeb活用に興味があります。