【新しいSEO対策】トピッククラスターとは?導入メリットやSEO効果を解説!

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メディアを運営していく中で、記事コンテンツを増やしていくことはとても重要です。
しかし、記事を増やしていくと、どうしても過去の記事に内部リンクを設置し忘れたり、新しい記事でもどの記事を内部リンクに繋げるのが最適かわからなかったり、サイト構造が煩雑になりがちです。

関連性の低い記事同士を繋げてしまうと、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても見づらいサイト構造になってしまうため、かえってSEO評価を下げてしまう恐れがあります。
そうならないためには、定期的にサイト構造の整理を行う必要があります。
今回ご紹介するトピッククラスターは、こういった煩雑になったサイト構造を整理し、SEO効果を上げるための戦略の一つです。

メディアを運営する上でもサイト構造が整理されていれば、次の施策に取り掛かりやすくなります。
トピッククラスターを上手く活用して、定期的にサイトのメンテナンスを行うようにしましょう。

トピッククラスターとは

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トピッククラスターとは、サイト内の記事を戦略的にグルーピングして、内部リンクで関連記事同士を繋ぐことで、記事群全体のSEO評価を高める戦略のことです。
また、トピッククラスターはSEO効果だけでなく、コンテンツの整理方法の一つとしても注目を集めており、バラバラに存在している記事をトピックごとにまとめることができます。

具体的なメリットについては後述しますが、トピッククラスターを導入することで、メディアを運営しやすくなることに加えて、狙いたいキーワードで上位表示されやすくなります。
トピッククラスターには、クラスターの中心となるピラーページ(メイントピック)とピラーページを補足するクラスターページ(サブトピック)が存在します。

それぞれどんな役割を持つのか?トピッククラスターを構成するページについて、詳しく見ていきましょう。

ピラーページ(メイントピック)とは

ピラーページとは、ピラーコンテンツとも呼ばれ、トピッククラスターの中心となるページのことです。
ユーザーが特定のキーワードで検索してサイトに訪れた際に、そのユーザーが抱えている疑問を広範囲に解決できるようなまとめページのことを指します

ピラーページで狙う対策キーワードは、検索ボリュームが多いビッグキーワードが多いです。
例えば、メインキーワードが「SEO」であれば、検索するユーザーが抱えている疑問は、「SEOの意味を知りたい」「SEO対策の種類や具体的な対策方法について知りたい」など、ユーザーによって検索意図は様々です。

これらの疑問に対して広範囲に解決できるようなページがピラーページです。
つまり、SEOの例であれば、ピラーページには、「SEOとは何か」「SEOの仕組み」「SEOで上位表示を狙うための対策方法」といった内容を記載し、SEOで検索して訪れた全てのユーザーに対して、疑問を解決できる情報を網羅していることが重要です。

クラスターページ(サブトピック)とは

クラスターページとは、クラスターコンテンツとも呼ばれ、ピラーページの内容を補足するページのことです。
ピラーページでは幅広く浅い内容になりますが、クラスターページでは関連するキーワードを深掘りして詳しく説明します。

メインキーワードが「SEO」の例であれば、関連キーワードは「SEO対策」「SEOライティング」「SEO費用」「SEO専門業者」といったキーワードになります。

つまり、クラスターページは、それぞれのキーワードに対して「SEO対策の具体的な方法」「SEOを意識したライティング方法」「SEO対策を業者に依頼した際の費用」「SEO対策におすすめのコンサル業者」など、SEOで検索して訪れたユーザーが求めている情報をより詳細にまとめた個別記事のことを指します。

SEOにおけるトピッククラスターのメリット

トピッククラスターの導入には様々なメリットがあります。
では具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?
この記事では、代表的なトピッククラスター導入のメリットを3つご紹介します。

サイト構造が整理できる

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先述したようにトピッククラスターを導入することで、サイト構造を整理することができます。
関連性のある記事同士を内部リンクで繋げるため、サイトがトピックごとに整理された状態になります。

では、サイト構造が整理されているとSEOにとってどのような効果があるのか?
検索エンジンにとっては、サイト内の巡回がしやすくなり、記事同士の関連性も伝わりやすくなるというメリットがあります。

また、ユーザーにおいては、関連記事への回遊もしやすくなり、ストレスを感じさせず目的のページに辿り着きやすくなります。
このようにクローラビリティとユーザビリティの両面で良い効果をもたらすので、サイト全体の評価に繋がり、高いSEO効果が期待できるのです。

情報の網羅性が高まる

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トピッククラスターを導入すると、コンテンツの網羅性を高めることができます。
SEOの評価基準の一つとして「情報の網羅性」が重要とされています。

網羅性とは、特定のキーワードで検索したユーザーに対して、関連性のある内容を多く盛り込んでまんべんなく情報を提供できているかどうかです。
つまり、メインキーワードだけでなくそれに関連するキーワードも重要で、検索したユーザーの疑問を幅広く解決するようなコンテンツを用意する必要があります。

トピッククラスターを活用して全体コンテンツ構造を視覚化し、コンテンツに紐づくキーワード群をグループ化することで、コンテンツに網羅性を持たせることができます。
また、クラスターページとピラーページを内部リンクで繋ぐことで、コンテンツ単体だけでなくサイト全体の網羅性も高めることができます。

ロングテールSEOとの相性が良い

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ロングテールSEOとの相性が良いのもトピッククラスターのメリットです。
ロングテールSEOとは、2つ以上の単語で構成される複合キーワードを軸にSEOを行う施策のことです。

検索ボリュームは少ないですが、競合も少なく検索上位を狙いやすいのが特徴です。
検索上位に表示されるということは、検索ボリュームが少ないとはいえ、一定のアクセス数が見込めます。

また、ビッグキーワードに比べ、ユーザーの意図が明確化されているためよりターゲットにあったユーザーを見つけることができます。
ロングテールSEOでクラスターページを複数制作し、ピラーページへの導線を整え、さらにコンバージョンしやすいキラーページへの導線を整えることで、多くのコンバージョンに繋げることができます。

たとえロングテールキーワードがコンバージョンに繋がりにくいテーマだったとしても、サイト内を回遊してコンバージョンに繋げやすくなるので、ロングテールSEOとトピッククラスターは相性が良いと言えるでしょう。

トピッククラスターの作り方については、以下の記事でもご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。



まとめ

トピッククラスターについて少し理解は深まったでしょうか。
SEO対策では最適なキーワード選定を行うことも大切ですが、サイト構造を整理することも重要です。

煩雑なサイトでは、訪れたユーザーが目的のページに辿り着けず、離脱率を高めてしまう要因にもなります。
トピッククラスターを上手く活用して、定期的にサイトのメンテナンスは行うようにしましょう。

クロスリスティングならSEOに強いコンテンツ整理が可能

サイト構造の整理が重要というお話をしましたが、そもそもどうやって整理をすれば良いのでしょうか?
サイト構造の整理方法としては、エクセルやスプレッドシートで管理するのが一つの手です。

しかし、サイトを立ち上げたばかりであれば、サイト構造を整理しやすいと思いますが、既にコンテンツが多く存在するサイトでは、一からサイト構造を整理するのは一苦労ですよね。

弊社では、リスティング広告や教えて!gooなどのQ&Aサイトのデータを元に長年培った自然言語処理技術・テキストマイニングや機械学習の技術を保有しております。
その技術を活用することで、既存コンテンツの内容をキーワードに分解し、分析を行うことで、ユーザビリティを向上させたサイト構造やカテゴリーツリー構造のご提案が可能です。

また、SEO・コンテンツマーケティング支援ツール「Siencaインサイト(グループ会社が運営する外部サイト”Sienca.jp”に遷移します。)」では、トピッククラスター分析を用いて、大量のキーワードやサイト内のページ情報を機械的に整理分類することができます。
これにより記事間の重複をなくし、サイトテーマに対して網羅性を持たせることができ、SEOに強いサイト作りに役立ちます。
自社サイトの構造整理についてお悩みがございましたら、ぜひお気軽にお問合せ下さい。

筆者紹介
Web制作会社やブログ運営の経験を経て、現在はwebマーケティングチームに所属。
SEO分析レポートの作成やオウンドメディアの運用など、業務に携わりながらSEOやHTMLについて日々勉強中。

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