押さえておきたい!ランディングページ(LP)制作の流れと費用相場を徹底解説

ウェブマーケティング

検索結果や広告からの、顧客流入の受け皿となるランディングページ(以下LP)。LPの制作を外注するとなると、費用相場が気になる人も多いのではないでしょうか。LP制作の費用は、制作会社のノウハウや作業範囲によっても変動します。制作の流れと併せて、依頼先や作業範囲別の費用相場を把握しておきたいところです。
そこで今回は、LPの費用相場や制作の工程などについて詳しくお伝えします。

LPを制作する目的をおさらい

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まずは、LPとはそもそもどのような役割を持つWebページなのか、その目的や重要性と併せて確認しておきましょう。

LPとは広告や検索流入の受け皿となるページ

LPとは、ユーザーが最初に訪問するWebページのことです。Webマーケティングにおいては、商品の購入や資料請求などのCVを獲得することを目的として、広告から流入させるケースが多いです。

LPはもともと、健康食品や美容などのBtoC商品やサービスのマーケティング施策として制作されていました。しかしそのCV効果の高さから、近年はさまざまなジャンルの商材やBtoB商品およびサービスでも、LPが制作されるようになっています。

LPを制作する目的

LPを制作する最大の目的は、商品およびサービスの購入や資料請求など、訪問したユーザーを自社顧客へと転換させることです。潜在顧客も含めたユーザーの興味関心をひきつけ、購入や資料請求といったCVへとユーザーを誘導する役割をLPは担っています。

LPを制作することの重要性

LPがユーザーのCV誘導に有効的なのは、LPが一般的な企業のホームページとは異なり、CVに特化したWebページとして作られているためです。LPの特徴としては、以下のようなことが挙げられます。

  • 商材に特化したデザイン
  • 他のWebページへのリンクがない(または少ない)
  • CV誘導までのストーリー性がある構成

このような特徴を持つLPは、リンクやメニューなどを排除した、縦長の1枚のWebページとなっているものがほとんどです。訪問ユーザーの興味をLPだけに集中させるデザインとストーリー性のある構成で、CVへと誘導しやすいコンテンツとなっています。
より高い効果を狙うためにも、LPを制作する際は、誘導するリスティング広告を併用するのが一般的です。

LPの制作工程

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ここからは、LPを制作する流れを見ていきましょう。

戦略を立てる・競合を調査する

LPを制作するにあたって、まずは戦略を練り、競合を調査する必要があります。商品やサービスへのCVに特化したLPを作るためには、この事前準備を徹底することが大切です。
ターゲットのアクションやLPの具体的なゴールを設計したり、広告出稿を行うキーワードを決めたりして、戦略を立てていきましょう。また、競合他社のLPも調査して、その訴求内容やコンテンツも把握します。
こうして揃えた目標やデータをもとに、自社LPのストーリー展開や最終的なゴールを決めていきます。

構成を考える

戦略を立てたら、実際に制作するLPの構成を考えていきましょう。ユーザーの興味をひきつけ、アクションにつなげるためのストーリーを組み立てます。

原稿を執筆する

LPに掲載するテキストやキャッチコピーなどの原稿を執筆していきます。訴求力を高めるためのテキストにするためには、マーケティングを意識したライティングスキルが求められるでしょう。また、商材に関する知識も必要です。

ページをデザインする

原稿を、実際のLPへ落とし込み視覚化していく工程です。ターゲットにとってより訴求力の高いLPとなるように、全体のデザインを決めていきます。

コーディングする

デザインが完成したら、実際のLPとして構築していきます。一般的なホームページと同様にHTML/CSSでコーディングしていきますが、LPの場合は1枚の縦長のページとなるため、実装まで比較的短期間で済むという特徴があります。

LPを公開した後に行うこと

LPを公開した後は、運用・改善が必要不可欠です。初期制作段階のLPがいきなり成果を出すことは難しく、以下のような効果測定と改善を繰り返していくことで、CVにつながるLPにブラッシュアップできます。

  • 実際に広告を出稿し、効果測定を行う
  • 効果測定の結果から改善案を出し、LPを改善する
  • 効果測定と改善を繰り返す(A/Bテストなど)

LPでコンバージョンを上げるために必要な改善方法については、以下の記事でご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。

LP制作の依頼先

LPを外注する場合の依頼先は、大きく「フリーランスのデザイナー」と「制作会社」の2つに分けられます。それぞれの依頼先にLPを制作してもらうメリットとデメリットを見ていきましょう。

フリーランスのデザイナー

フリーランスや個人事業主にLP制作を依頼するとなると、依頼先のスキルや実績にばらつきが生じやすい点に留意すべきでしょう。特にクラウドソーシングの登録者が増加している現在、フリーランスのデザイナーの母数は多いですが、その力量や信頼性は依頼する側が見極める必要があります。

メリット:制作会社よりも比較的費用相場が安い

フリーランスへLP制作を依頼するメリットは、制作会社よりも費用相場が安いという点にあります。実績が豊富でスキルも高く、信頼もできる依頼先を見つけられれば、費用を抑えつつ質の高いLPを作ることができるでしょう。

デメリット:実績や信頼性を見極める必要がある

フリーランスのデザイナーに依頼する場合は、必ず実績を確認し、信頼できる依頼先がどうかを見極めるようにしましょう。成果物がなかなか納品されない、といったトラブルを防ぐためにも、スケジュールも明確に取り決めた上で依頼することが大切です。

制作会社

LPの制作会社は、中小企業の制作会社と、大手の制作会社とに分けられます。

中小企業

中小企業の制作会社の場合、実績を増やして自社を成長させることを重視しているところも多いため、大手よりも割安で制作を請け負ってくれるケースがあります。
しかし、依頼先の力量に見合わない案件を依頼した結果、質の低いLPを納品されることに……という可能性もあるため、ある程度の実績がある制作会社へ依頼する必要があるでしょう。

大手企業

大手企業へのLP制作依頼は、一定以上の品質のLPを制作してもらえることと、トータルサポートが充実している点にメリットがあります。LPによるCV獲得に向けて、多角的なサポートが受けられるでしょう。
デメリットとしては、フリーランスや中小企業と比べて、費用相場は高めになってしまうことが挙げられます。

自社にLP制作チームがあればこまめに打ち合わせをしながら制作できる

ターゲットの興味をひきつけ、CVにつながるLPにするためには、商材についての知識が豊富な社員や優れた営業マンなどに原稿を執筆してもらったり、こうした社員とLP制作者がこまめに打ち合わせしたりする必要があります。訪問ユーザーをCVへと転換させるために、一般的なホームページのコンテンツよりも練り込んだ内容にしなければならないのです。

その点、自社にLP制作チームがあれば、社員に原稿執筆を依頼したり社内で打ち合わせしたりすることができるため、LP制作もスムーズになります。外注するよりも費用をかけずに、質の高いLPを制作することも期待できるでしょう。
LP制作を依頼すべきか悩んだときは、社内で制作できないかも検討してみることをおすすめします。

LP制作にかかる費用相場

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LP制作には数万円から数十万円程度の費用がかかるといわれています。費用が決まるポイントとして上げられるのは、制作にかけられる期間やLPのデザイン、制作会社に依頼する内容などです。ここでは最後に、LP制作の費用相場別に、どのような業務を制作会社に依頼でき、どんなLPを制作してもらえるかの目安をご紹介しましょう。

数万円~10万円以内

10万円以内で安くLPを制作したい場合は、テンプレートを活用してLPを制作している「フリーランス」や「制作会社(中小規模)」に依頼するのがおすすめです。その場合、LPを制作してどのようなことを達成するかといった戦略立案やLPの構成案作成、原稿や画像の準備などは自分たちで行い、テンプレートへの反映業務をフリーランスのエンジニアや中小規模の制作会社に依頼することになります。

10~30万円程度

10~30万円程度費用をかけると、テンプレートではなくリッチなデザインのLPを制作できる場合が多いです。この場合でも、戦略立案やLPの構成案作成、原稿や画像の準備などは自分たちで行い、フリーランスのデザイナーやエンジニア、中小規模の制作会社にデザイン制作やHTML・CSSファイルの制作を依頼します。

30万円以上

30万円以上の費用をかけると、戦略立案からページ構成案作成、デザイン制作、原稿執筆、画像などの素材手配、HTML・CSSファイルの制作までをトータルで、大手制作会社に依頼できるでしょう。さらに費用を上乗せすると、LPの効果検証や改善・改修まで行ってもらえる場合もあります。

LP制作の費用相場は作業範囲や依頼先によって異なる

LPを外注する場合、全体の制作工程のなかで自社ではどこまで行い、どの作業を依頼先へ任せるのか、また依頼先はフリーランスか制作会社か、といった点で費用相場が変わってきます。自社でコンテンツを作り込むことで質の高いLPにすることもできるため、社内でLP制作にかけられるリソースも踏まえて、LP制作の依頼内容を決めることをおすすめします。

著者(writer)
marketingX by goo 編集部

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