SEOを意識したトピッククラスターの作り方

ウェブマーケティング

SEO対策をしていると、最近、トピッククラスターという言葉をよく耳にするかと思います。
トピッククラスターは、サイト内構造の整理ができ、高いSEO効果を発揮できるということで、近年注目を集めているコンテンツ整理の手法です。
トピッククラスターを導入する企業も多く見られるようになり、トピッククラスターの重要度が伺えます。

そこで今回は、SEOを意識したトピッククラスターの作り方や、作る上での注意点を詳しくご紹介します。

トピッククラスターとは

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トピッククラスターとは、サイト内にある記事を戦略的にグルーピングして、コンテンツ整理を行う方法の一つです。トピッククラスターモデルともいわれます。

トピッククラスターを構成するものとして、中心となるピラーコンテンツと、ピラーコンテンツを補足するクラスターコンテンツが存在します。

ピラーコンテンツは、まとめ記事のようなもので、トピック全体の中心となるコンテンツのことです。
例えば、ピラーコンテンツで狙うキーワードは、「ダイエット」「ダイエット 食事」のように1~2語のビッグキーワードが多いです。

一方クラスターコンテンツは、個別記事のようなもので、ピラーコンテンツの内容を補足するページのことです。
クラスターコンテンツで狙うキーワードを例としてあげると、「ダイエット 食事 糖質オフ」「ダイエット 食事 置き換え」といったピラーコンテンツで狙うキーワードの複合語になります。

トピッククラスターについては、以下の記事でもご紹介しているので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。

トピッククラスターの効果

では、トピッククラスターを導入するとどのような効果が得られるのでしょうか。
トピッククラスターを導入して得られる効果としては、大きく2つあります。

①内部リンクの設置や新規記事のキーワード選定の手間が省ける

トピッククラスターを活用すると、サイト内のコンテンツ整理を行うことができます。
そして、関連性の高い記事でグループ分けができるため、内部リンクの設置や新規記事を作成する際に、既存記事から似たコンテンツを一から探すといった手間を省くことができます。

②SEO評価が上がりやすい

関連性の高い記事でグループ分けをすることができるため、関連性の高いコンテンツ同士を内部リンクで繋ぐことで、ユーザーが知りたい情報に辿り着きやすくなります。

クローラーにとってもサイト内の巡回がしやすくなり、記事同士の関連性が伝わりやすくなるため、SEOで良い効果をもたらします。
また、トピッククラスターでは、クラスターコンテンツの記事が一つでも評価されると、相乗効果でトピッククラスター全体の記事が評価されるというメリットもあります。

トピッククラスターの作り方

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トピッククラスターについての基本は理解していただけたでしょうか。それでは、実際にトピッククラスターを構成する場合はどのような方法になるのでしょうか。

ここでは、トピッククラスターのオススメの作り方をご紹介します。トピッククラスターの作る手順は大きく分けて5つです。

  1. ピラーコンテンツのキーワードを決める
  2. クラスターコンテンツのキーワードを決める
  3. クラスターコンテンツを作成する
  4. ピラーコンテンツを作成する
  5. 内部リンクで紐づける

①ピラーコンテンツのキーワードを決める

まずは、ターゲット層からトピックの中心となるピラーコンテンツのキーワードを決めましょう。

どのようなユーザーに訪問してもらいたいかを考えて、1~2語のビッグワードを決定しましょう。例えば、ダイエットに適した食事方法について探しているユーザーに対して、サイトに来訪してもらい、ダイエット食品の購入などへ繋げたい場合、ピラーコンテンツの軸キーワードを「ダイエット 食事」のように設定するのがオススメです。
軸キーワードを「ダイエット」だけにしてしまうと、検索するユーザーの範囲が広く、例えば、ダイエットに適した運動方法を知りたいユーザーなども含まれるため、コンバージョンへは繋がりにくくなってしまいます。

②クラスターコンテンツのキーワードを決める

次に、クラスターコンテンツのキーワードを決めます。
クラスターコンテンツは、ピラーコンテンツを補足するような内容のため、ピラーコンテンツで設定したキーワードの複合語を設定します。
先ほどの例であれば、「ダイエット 食事 置き換え」「ダイエット 食事 サプリ」といったキーワードになります。

③クラスターコンテンツを作成する

キーワードが決まったら、コンテンツを作成していきます。
ポイントなのは、ピラーコンテンツよりも先にクラスターコンテンツを作成することです。

クラスターコンテンツはピラーコンテンツの一部を深掘りした内容になるため、ピラーコンテンツよりも詳しい内容を記載します。
そのため、先にクラスターコンテンツを作成しておけば、ピラーコンテンツを作成する際に、あまり手間をかけずに記事を作成することが可能です。
また、内部リンクもまとめて貼ることができるため、クラスターコンテンツの作成に時間が掛かりすぎて中々ピラーコンテンツの作成に進まないということがなければ、まずはクラスターコンテンツを一気に作成することがオススメです。

④ピラーコンテンツを作成する

クラスターコンテンツがいくつか作成できたら、次はピラーコンテンツの作成に移ります。
先ほど作成したクラスターコンテンツの要約をそれぞれ見出しごとに記載していくだけで、ピラーコンテンツの記事がある程度完成します。
導入文や足りない点などは追加で補足し、ピラーコンテンツを作成していきましょう。

⑤内部リンクで紐づける

ピラーコンテンツが完成したら、各見出しに対応するクラスターコンテンツへ内部リンクを設置します。
また、クラスターコンテンツからもピラーコンテンツに内部リンクを紐づけることで、トピッククラスターが完成します。

トピッククラスターを作る上でのコツ・注意点

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トピッククラスターを作る際に、注意しておきたい点が3つあります。

①似ているキーワードは一つの記事にまとめる

クラスターコンテンツを作成する際に、ロングテールキーワードを狙いますが、検索意図が同じキーワードを選んだ場合、カニバリゼーションが発生し、SEO評価が分散されてしまう可能性があります。

キーワードが異なるからといって、単純に別々の記事を作成したとしても、逆にSEO評価を下げてしまう恐れもあるため、検索意図が同じキーワードの場合は、一つの記事にまとめることをオススメします。

②既存記事がある場合はリライトか一つの記事にまとめる

既にサイトを運営していた場合、新たにトピッククラスターを作成する際に注意する点として既存記事とカニバリゼーションが発生しないかを考える必要があります。

先述した内容と同様に、カニバリゼーションが発生した場合は、SEO評価が分散される恐れがあります。
新しくクラスターコンテンツを作成する場合、既存記事に似た内容の記事がないかチェックしましょう。
もし似た記事がある場合は、リライトを行うか一つの記事にまとめましょう。

③内部リンクを繋ぐのは、極力同じトピッククラスターのみにする

トピッククラスターをいくつか作成していくと、少し似ているトピッククラスターなども出てくるようになります。
その際に、記事が似ているからと言って、別のトピッククラスターに内部リンクを繋ぐのは少し注意が必要です。

トピッククラスターでは、クラスターコンテンツが一つでも評価されると、トピッククラスター全体のSEO評価が上がりますが、別のトピッククラスターにも内部リンクを繋げると効果が薄まってしまうという特徴もあります。
本当に関連性のある記事であれば問題ありませんが、内部リンクを設置する場合は、なるべくトピッククラスター内の記事同士のみにしましょう。

SEO・コンテンツマーケティング支援ツール「Siencaインサイト(グループ会社が運営する外部サイト”Sienca.jp”に遷移します。)」では、トピッククラスター分析を用いて、大量のキーワードやサイト内のページ情報を機械的に整理分類することができます。
これによりSEOに強いキーワードを新たに発見することや、記事間の重複をなくし、サイトテーマに対して網羅性を持たせることができ、SEOに強いサイト作りに役立ちます。無料プランもございますので、是非ご活用ください。

トピッククラスターを作る時に役立つツール

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クラスターコンテンツを作成する際に役立つ無料ツールをいくつかご紹介します。

ラッコキーワード

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外部リンク:ラッコキーワード

ラッコキーワードは無料で利用できるキーワードリサーチツールです。
キーワードを入力して検索を行うと、サジェストキーワードを出力してくれます。

ピラーコンテンツの軸キーワードで検索することで、クラスターコンテンツのキーワードの発見に役立ちます。
例えば、「ダイエット」で検索すると、「ダイエット サプリ」「ダイエット メニュー」「ダイエット 食事」など、複合語と合わせたキーワードが一覧表示されます。

ロングテールキーワードやサジェストワードを探す際に便利なツールなので、ぜひクラスターコンテンツのキーワード選定で迷ったら参考にしてみてください。

キーワードプランナー

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外部リンク:キーワードプランナー

キーワードプランナーでは、キーワードの月間検索ボリュームや競合性なども把握することができるため、ラッコキーワードよりもSEOを意識したキーワードを発見することが可能です。

Googleアカウントの登録が必要にはなりますが、サジェストキーワードの中でも、どのキーワードがSEOで狙いやすいのか判断できるため、ぜひ積極的に活用するようにしましょう。

トピッククラスター分析を活用したSEO支援ツール「Siencaインサイト」

今回はトピッククラスターの作り方についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

コンテンツの整理を行うことで、サイトが全体像も見やすくなるため、不要な記事の統合や対策すべきコンテンツが把握しやすくなり、作業時間の短縮にもなります。
また、現在サイトに足りていないコンテンツも発見しやすく、その対策を行うことで、より情報を網羅することができるためSEO評価も高くなります。
トピッククラスターを上手く活用して、検索結果からの集客を増やし、コンバージョンへ繋げましょう。

そこでおすすめなのが、トピッククラスター分析を用いたSEO・コンテンツマーケティングツール「Siencaインサイト(グループ会社が運営する外部サイト”Sienca.jp”に遷移します。)」です。
人気のキーワードやサイトから、ユーザーの興味関心データを抽出し機械的に整理することができ、記事ネタの企画やSEOに適したキーワードを簡単に見つけることができます。また、サイト整理・競合分析に費やしていた時間を大幅に削減することが可能です。
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筆者紹介
Web制作会社やブログ運営の経験を経て、現在はwebマーケティングチームに所属。
SEO分析レポートの作成やオウンドメディアの運用など、業務に携わりながらSEOやHTMLについて日々勉強中。

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