動画広告フレームワーク「CAMS」とは?重要性やフレームワーク選定のポイント

インターネット広告

動画広告は目的に応じてフレームワークを作成し、その構成に沿って制作することが大切です。動画広告向けのフレームワークにはさまざまなパターンがありますが、本記事ではコンバージョン重視の動画広告の制作に最適なフレームワーク「CAMS」について解説します。フレームワークの重要性やCAMSの概念、フレームワーク選びのポイントなどもお伝えします。コンバージョンを重視した動画広告制作の際には、ぜひ構成づくりの参考にしてください。

動画広告ではフレームワークが重要

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フレームワークとは、視聴者の興味をひきつけ、理解や共感を深めて行動へとつなげるために欠かせない動画の構成のことです。なんらかの行動を促しコンバージョンなどを目的とする動画広告では、このフレームワークの構成に沿った展開や訴求が非常に重要となります。フレームワークは動画広告制作の構成組みで、非常に役立つものです。訴求内容や商材に合わせて、さまざまな特徴を持つ動画広告向けフレームワークが存在します。動画広告の効果を大きく左右することにもつながるため、商材やキャンペーンに適したフレームワークを選ぶことが大切です。

「CAMS」のフレームワーク概念について

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CAMS(キャムズ)フレームワークは、YouTube広告だけでなくTVなどの通販番組などでもよく利用されている、非常にポピュラーな動画広告フレームワークです。

動画を大きく4つの構成にわけ、それぞれのパートごとで明確に訴求を行うことで、視聴者に行動を促します。

CAMSは以下の4つの構成で成り立っており、それぞれの頭文字をとって「CAMS」と呼んでいます。

・CATCH:つかみ
・APPEAL:ベネフィット
・MOTIVATE:動機付け
・SUGGEST:行動の提案

では、YouTubeなどを利用した動画広告におけるそれぞれの構成内容について、細かく解説していきましょう。

CATCH

「CATCH」は視聴者の心をつかむパートです。動画開始から3秒ほどの間に、1~2カット挿入します。視聴者をひきつけ、最後まで動画広告を視聴してもらえるようにするのが目的。オトク感やベネフィットを伝えるよりも、悩みに対する共感や潜在的な感情に訴えかけるような内容が効果的です。

APPEAL

「APPEAL」はベネフィットを訴求するパートです。具体的にはブランドのロゴや商品、サービスや、その特徴について紹介していきます。挿入カットは2~4カットほどが目安。「CAHTCH」パートとセットで考え、あわせて5秒以内になるような構成設計にするとよいでしょう。

MOTIVATE

「MOTIVATE」は視聴者が行動するための動機づけを行うパートです。冒頭の「CATCH」で提示した悩みや課題を、解決できる商品(サービス)や情報を提供できることを伝えるパートとして使用します。カット数の目安としては、1~3カット程度がおすすめです。よい情報を提供したいとつい内容を詰め込みすぎがちですが、ここは簡潔に伝わりやすい内容を意識して構成を組むようにしましょう。

SUGGEST

「SUGGEST」では、視聴者に対して提案を行うパートです。商品の購入や資料のダウンロード、申し込みや登録など、目的とする行動を起こしてもらうために必要なパートとなります。単に提案を行うだけでなく、視聴者が行動できるよう、行動すべき理由や行動後の未来をしっかりと示してあげることが重要です。また視聴者の背中を押すためにも、手軽さやオトクさなどなどの文言を加えて、視聴者が行動しやすいよう促してあげると効果的です。

CAMSが活用されている例

CAMSはTVの通販番組などでも多く活用されているフレームワークです。わかりやすい例をひとつ紹介しましょう。

・CATCH:「ラグマットの汚れ、○○でお洗濯もできず大変ですよね。」
・APPEAL:「そんなお悩みを持つあなたにおすすめなのが、こちらの○○掃除機!」
・MOTIVATE:「この○○掃除機をつかえば、あら不思議!あんなに落ちなかった汚れがこの通り~」と実演
・SUGGEST:「大人気の○○掃除機、今なら送料無料でご提供。こちらのショップからのご購入がスムーズです」

といった流れです。こうした事例を見てみると、通販番組や動画広告でよく目にする構成だということがよくわかるでしょう。

CAMS以外の動画広告のフレームワーク

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本記事で紹介した「CAMS」のフレームワーク以外にも、「ABCD」や「AIBAC」などさまざまなフレームワークがあります。

ABCD

GoogleがYouTube 広告の動画を作成する際に推奨しているフレームワークです。効果的な広告クリエイティブに求められる要素をまとめた構成となります。

・Attract:視聴者の関心を引き込む
・Brand:視聴者にブランドを認知してもらう
・Connect:ストーリーと視聴者を結びつける
・Direct:望むアクションを視聴者に提示する

「CAMS」のフレームワークとよく似ていますが、「Connect」のパートでストーリー制を持たせる点に違いがあります。視聴者を物語の主人公に見立てるなどし、感情に訴える構成作りとなるのが特徴です。

AIBAC

動画広告自動生成ツール「RICHKA」が推奨する、新しいタイプのフレームワークです。ダイレクトレスポンス型動画広告に必要な要素をまとめた構成となっています。

・Attention:注意喚起
・Interest:興味関心
・Benefit:利益
・Action:行動換気

「AIBAC」では4つのパートごとに25のTIPSが用意されているのが特徴です。専門的な知識がなくても、効果的な動画広告が制作できるよう開発されています。

動画広告のフレームワークは目的に応じて選びましょう

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今回はポピュラーなフレームワークである「CAMS」について紹介しましたが、商材や訴求先によっては必ずしもこのフレームワークが最適だとは限りません。動画広告のフレームワークは、目的やターゲットとなる視聴者にあわせて選ぶことが重要です。

また動画広告を制作する目的やターゲットとなるペルソナを、しっかりと定めることも忘れてはいけません。目標に対してどのような効果が得られているのか、PDCAを回しながらブラッシュアップしていくことも検討しましょう。

CAMSはコンバージョン重視の動画広告のフレームワークに最適

CAMSは非常にわかりやすく、コンバージョンを目的とした動画広告に適したフレームワークです。さまざまな商材やサービスとも相性がよいため、どのフレームワークにすべきか悩んだときはひとまずCAMSを取り入れることをおすすめします。

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著者(writer)
marketingX by goo 編集部

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