KPIツリーとは?設定したKGIから作成する方法や考え方について紹介

データソリューション

KPIツリーは、KGIを達成するまでの過程にあるKPIをツリー状にしたもののことです。KGI達成までの道のりが可視化されるため、進捗管理が見た目にわかりやすくなります。

KPIツリーを作ることで、ボトルネックを発見しやすくなりますし、PDCAサイクルもスムーズに回せるようになります。

ここではKPIツリーを作成するメリットや作り方を紹介します。

KPIツリーとはKPI同士をツリーとしてつないだもの

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KPIツリーとは、KGI達成のために作成したKPI同士をツリーとしてつないだもののことです。関連するKPI同士をつなぎ合わせることで、最終目標までの道のりが見える化します。

それぞれのKPIについての振り返りもしやすいため、KGI達成までの過程でKPI設定をやり直す必要が出た場合の修正が容易になるメリットがあります。

KPIとKGIの違いとは

KPIとKGIの違いについて曖昧な方もいるかと思いますので、KPIとKGIの違いについて説明します。

KPIは「Key Performance Indicator」の頭文字をとったものです。KGIは「Key Goal Indicator」の頭文字をとったものになります。どちらも数値で表現するのですが、KGIが最終的な目標数値、KPIはKGIを達成するために設定した小目標の達成度合いのこととなります。

マーケティングでよく使われるKPIは3つあります。それぞれの使い方と違いについては、「CPA、ROAS、ROI…広告効果を測る「三種のKPI」」で解説しています。興味のある方は参考にしてください。

KPIツリーを作成するメリット

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KPIツリーを作成すると様々なメリットがあります。作成する際もメリットを意識しながら作成することで、より使い勝手のいいKPIツリーができます。

KPIツリーを作成するメリットの代表的なものはこの3つです。

  • KGI達成までの道のりや達成すべき小目標が明確になる
  • 行き詰まった場合の修正や改善ポイントがわかりやすい
  • チーム内での共有が容易である

KGI達成までの道のりや達成すべき小目標が明確になる

最終的な目標達成までの道のりと、道中で達成すべき小目標が明確になります。

現時点で達成すべき目標が次の段階で果たす役割や、以前達成した目標が現時点にどのように関わっているのかもわかるため、目標達成のための手段が目的にならずにすみます。

先を見据えて現時点の課題に取り組み続けられるのです。

行き詰まった場合の修正や改善ポイントがわかりやすい

目標達成のために走っているときに行き詰まりを感じた場合、問題点やボトルネックを洗い出しますが、その作業も楽になります。

どの段階で目標数値と乖離しているか、立てた小目標が妥当だったのかどうかといった部分も見直しやすいため、目標達成のための修正・改善を立案しやすいのです。

チーム内での共有が容易である

KGIに至るまでの過程が図解されたような状態になるため、他者と情報を共有する際にもビジュアルから認識してもらいやすくなります。

チーム内でも会議でも資料として役立つので、一緒に走る仲間と共通認識を持つのに役立ちます。

KPIツリー作成のポイントと考え方

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KPIツリーを作成する際のポイントと考え方を紹介します。
KPIやKGIを設定する際にも言われることですが、基本の考え方は「数値で管理できるように作成する」です。

他のポイントはこの3つになります。

  • 四則演算で計算できるようにする
  • KGIが一番左、右端にいくほど達成すべき期日が早いものにする
  • 数値化できない・計測が不可能な数値を入れない

四則演算で計算できるようにする

それぞれのKPIを四則演算で計算できるようにしておきます。数値に単位をつけ、関係性がわかるようにしておくと混乱が少ないです。

例えば、前の段階の数値に指標をかけると次の段階の数値になるといった形にしておきましょう。どのKPIが何の要素を表しているのか、それぞれがどういう形で関係しているのかがわかるようにするのがポイントです。

KGIが一番左、右端にいくほど達成すべき期日が早いものにする

KPIツリーは、最終目標であるKGIを一番左にし、達成期日が早いものほど右側に配置するのが基本です。基本的には右から左の順序で流れるように作るものになります。

オリジナルで作ると共有時に混乱を招く可能性があるので、このフォーマットに従うようにしましょう。

作成時は、上流に至るまでの流れが誰の目にも明らかになるように作成し、矛盾点がないかも確認しておきます。

数値化できない・計測が不可能な数値を入れない

KPIを設定する際によくありがちな失敗は、数値化できないものをKPIとして設定してしまうことです。KPIツリーを作成する際も、この点に注意しましょう。

数値化できないものはそもそもKPIとして設定しないか、数値化する方法を考えてください。

KPIツリーで目標達成までの指標をしっかり管理する

KPIツリーは、KGI達成に至るまでの過程を見える化し、スムーズな進行を可能にするツールです。

KPI設定の基本の考え方さえ身についていれば、あとは流れるように図式化すればいいだけなので、慣れるのに時間はかかりません。もし、KGIやKPIの設定で悩みを感じるようでしたら、弊社のデータマーケティングの支援のサービスページをご確認のうえ、ぜひお気軽にご相談ください。

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著者(writer)
marketingX by goo 編集部

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