Tableau DATA Saberを取得してみた

データソリューション

こんにちは、データ分析やエンジニアの仕事をしている加藤です。
今回は私が6月に取得した DATA Saberを取得するまでについて話したいと思います。
Tableauについて知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

DATA Saberとは

tableau_data_saber_get_what_is_datasaber

Data SaberプログラムとはTableau社が用意したData Saberに認定するための無料プログラムです。
プログラムを通してなれるDATA Saberとはどのような認定か、サイトに下記のように書かれています。

データに溺れかけている世界を
その剣で守り導く救世主
データを通して世界を理解し、それを人に正しく伝える努力を怠らず、
人の心を動かし、行動を促す。これがDATA Saberである。

DATA Saber 公式サイト

少しかみ砕いてお話をすると、下記の2つのスキルを保有した人のことを指します。

【技術力】 データを理解するための基本から上級のスキルを身につけている人
【導く力】 データを理解することでビジネスを変革できると確信し、それを会社内や社会に広める活動ができる人

私は前職でもTableauを触っていましたが、再度体系的に学びたいという思いと、社内でよりデータドリブンカルチャーを浸透させたいという思いからプログラムに参加することに決めました。

プログラム内容

DATA Saberプログラムの流れは下記のようになります。

① 師匠を見つけて、プログラムへ申し込む

申し込むには、既にDATA Saberを取得した「師匠」となる人が必要です。プログラムを通して課題などについて質問できるように、師匠になってもらえる方をまず見つけます。
私の場合は前職ですでにData Saberだった方にお願いして師匠になってもらいました。

師匠が決まりましたら、サイト内から申し込みをします。(各種SNSのアカウントも必須です。)
申し込みしてから3か月間が課題に取り組める期間になりますので、プライベートや仕事に余裕があるときに始めると良いです。

DATA Saber認定制度申込ページ

② 2つの課題に取り組む

認定を受けるには、まず2つの課題に取り組み、合格する必要があります。

【技術力】

10個のテストに合格します。
各テストで10問~20問程の問題があり、1日1回まで提出することができます。ただし、1問でも間違えると不合格で、間違えた問題は教えてもらえない形式になっています。
私は「4. DATA Platform」で躓いてしまい、かなり時間がかかりました。

DATA SABER認定基準 1.技術力の課題
DATA SABER認定基準 1.技術力の課題

【導く力】

パブリック・組織内で活動を行い、50ptを獲得することで、合格することができます。ただし、ポイントはパブリック・組織内でそれぞれ20pt以上必要なので、組織内でのみ活動をしても合格することはできません。
具体的には下記のようなポイントの獲得方法があります。(あくまで例なので、ほかにもあります。)

パブリック
・Tableau PublicへのViz投稿
・Tableau関連のブログ記事の投稿

組織内
・イベント開催
・Viz共有

DATA SABER認定基準 2.導く力の課題(パブリック)
DATA SABER認定基準 2.導く力の課題(パブリック)
DATA SABER認定基準 2.導く力の課題(組織内)
DATA SABER認定基準 2.導く力の課題(組織内)

私の場合、パブリックについてはViz作成で、組織内はイベント開催でポイントを獲得しました。

③ 最終課題

上記2つの課題をクリアすると最終試験の受験資格を得ることができます。
師匠のDATA Saberから最後の課題(技術認定試験ならびに口頭試問)を受け、合格した人はDATA Saberの称号を得ることができます。
最終課題の試験内容は極秘なので、掲載は控えさせていただきます。

真剣に課題に取り組み、試験前に復習をしておけば、多分大丈夫だと思います。

課題に取り組むための勉強方法や勉強時間

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私の場合は毎週末サイト内に用意してある動画を見ながら、【技術力】の課題に取り組んでいました。

動画は長いものだと2時間以上あるため、動画を1回ずつ見るだけでも20時間以上かかります。私は1回だと内容が頭に入らないタイプなので、1.2~1.5倍速で複数回、同じ動画を視聴し、反復して学習していました。
動画を見てもわからないテストについては、補助教材やTableau社が用意しているホワイトペーパーを読み勉強をしました。

参考:KT|note「DATA Saber 試練突破のための補助教材」

【導く力】の課題についてはチーム内や事業部内に説明をして勉強会を開催させてもらいました。内容はData Saberプログラムで学んだことやTableauのハンズオンなどを実施し、2時間×2回と1時間×1回開催をしました。そのため、組織内での調整や資料準備にはそれなりに時間がかかりました。

Viz作成は、ダッシュボードを作成するよりも自分が欲しいデータを探すのに少し苦労しました。データをすでにお持ちの方は【技術力】の課題で学んだ内容をアウトプットする形になるので、【技術力】の課題ほど時間はかからないと思います。

3月中旬にスタートして6月初旬に終わり、最終的な勉強時間は150時間程かかったと思います。途中で仕事の繁忙期やプライベートな用事が入るなどして時間が取れなかったこともあり、ギリギリになってしまいました。スケジュール管理の重要性を痛感しました。
これから受ける方は、ぜひスケジュール管理をして臨むことをおすすめします。

まとめ

Tableauについて体系的に学べるだけでなく、データの伝え方などを学ぶことができるとても勉強になるプログラムでした。また、無料で受けることができるのも、上司を説得しやすくよかったです。NTTグループ内にはData Saberが多数いるため、交流や情報共有がしやすくなったことも収穫でした。
ご興味がある方はぜひ挑戦してみてください。

当社では、TableauをはじめとするBIツールの導入から運用の最適化まで、トータルでご支援を行っています。無料相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

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